子育て広場ぱるるん2011では、地元産業の郡内織物を子育て層にも知ってもらおうと織物ファッションショーと機織体験コーナー、織物企業の出店などを企画しました。
郡内織物は、歴史が古く、紀元前219年、秦の始皇帝より遣わされた徐福一行が不老不死の薬草を求めて富士山麓へとたどり着き、その地に古代中国の 「養蚕と機織り」の技術を伝えたと古文書「徐福伝説」として残っているほど。さらに自然環境的にも富士の湧水はきわめて硬度が高く色糸の発色を高め、色ず れのない微妙な色合いの再現に適していることなど、自然の恵みを背景にして「甲斐絹」は育てられてきました。
その技術、質ともに現在も認められており、有名ブランドやミラノのデザイナーなどが使用する生地にも関わらず、県内でもなかなかその事実を知られて いません。その誇るべき、技術を子どもたちにも知ってもらおうとかんたんに織れる織物体験コーナーを設置し、多くの子どもたちが始めての機織を体験しまし た。
織物ファッションショーでは、郡内の各企業が誇るその独自の技法をアピール。一般モデルは、パルシステムの組合員と男性職員でしたが、精一杯、モデル気分でその素晴らしさを宣伝することができました。
この素晴らしい織物文化が今後もっと発展し、デザイナーの道、繊維の技術開発の道、織物の道…とあらゆる方面で、子どもたちが誇りを持って後継者としてこの地に残ってくれることを期待します。
