一宮センターでは、12月2日(火)勝沼市民会館にて、「産直連続講座JAふくおか八女・八女のお茶とお茶の入れ方講座」を総勢32名の参加者のもと開催しました。
JAふくおか八女は、お茶、いちご、みかん、キウイフルーツ、中玉トマト、なす等様々な青果物を生産している農業協同組合です。
八女茶の歴史は約600年前にさかのぼります。当時の明国(中国)で修行した僧侶が持ち帰った茶の種が起源とされています。その後、お茶の栽培に適 した八女地方では現在まで受け継がれ、今では、玉露茶の栽培は全国でも2位の生産量を誇っています。また、全国茶品評会玉露の部においては、14年連続で 産地賞を受賞している全国的にも有名な名産地です。
今回の講座は、JAふくおか八女から2名の生産者、2名の農協職員に遠く山梨まで来ていただき、熱い想いを伝えていただきました。
特にお茶の入れ方講座では、抗菌作用、発ガン作用抑制、ビタミンCが豊富、アルカリ飲料、虫歯予防、口臭を抑えるなど様々なお茶の効能についてお話を聞き、美味しいお茶の見分け方、保存方法、おいしいお茶をいれるポイントなど細かい点などについても教えていただきました。
お茶の入れ方での注意点
- 水を選ぶ…水道水は、カルキ注意。必ず沸騰させたお湯を使う
- 茶葉の量…上中級煎茶は1人2g~3g
- お湯の量と温度…熱過ぎると苦味がでてしまいます。美味しさを決めるのは味と香りです。
- 浸出時間…上中級煎茶は1~2分が目安
- 注ぎ方…湯量と濃さが同じになるように廻し注ぎをしましょう。
昨今は、お茶を淹れて飲むという機会も少なくなり、ペットボトルのお茶が主流となっている状況にあります。若い世代では自宅に急須が無い世帯もあ り、家庭でゆったりとお茶を飲むシーンや家族でのだんらんの時間が減っているという事を浮き彫りにしているのではないかと思います。
パルシステム山梨では、イベント企画や配送時に産地の想いを地域の組合員さんにお伝えし、産地メーカーや日本の食文化・農業を守り、未来につなげる取り組みが更なる発展を遂げられるよう生産地と消費地をと結び付けていく運動を地道につづけていきたいと思います。