パルシステム山梨 理事長 白川恵子
新年明けましておめでとうございます。
組合員の皆様方におかれましては、2017年の新春を健やかにお迎えの事と心からお慶び申し上げます。
東京電力福島第一原発事故による避難者は47万人から約14万人まで減少しましたが、避難の長期化により引き続き切れ目ない支援が求められています。
4月に熊本県でM7.3の地震が発生し、死者131名、負傷者2337名となり、多数の家屋が倒壊しました。パルシステムでは現地にボランティアを派遣するとともに「熊本地震緊急支援募金」を呼びかけ、現地で活動する支援団体の活動費や被災した皆さんへ直接支払われる義援金、産直産地やメーカーへの見舞金として活用させて頂きました。
昨年、国内に於いては1月から全国的に異常気象が続く一年でした。また、2020年東京五輪・パラリンピック大会のエンブレムや国立球技場問題、築地市場の豊洲移転問題、参院選での改憲勢力の拡大、海外でも英国欧州連合離脱問題、韓国の朴槿恵大統領訴追問題、米オバマ大統領キューバや広島訪問、次期米大統領にドナルド・トランプ氏当選、フランス、ドイツ等世界各地でテロの脅威にさらされるなど、時代は大きく変革の時を迎えているように感じられます。
TPP交渉は与党などの賛成多数により可決されましたが、TPP離脱を主張するトランプ氏の動向を見極め、産直産地やメーカーの皆さんと共にできる取り組みを強化していきたいと思います。
電力小売りを全面的に自由化する改正電気事業法が4月に施行され、パルシステムも再生可能エネルギーを中心にしたパルシステム電力から組合員さんへの電力供給を開始しました。原子力や化石燃料に頼らない電力への転換、生活者がエネルギーを選択できる社会づくりにチャレンジしていきたいと思います。
協同組合としての貧困対策や就労支援も求められている中、多様な結び合いと協働の力で繋がり直し、これからも新しい時代を創造するパルシステム山梨として、「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」のパルシステムグループの理念の実現に向け様々な取り組みを展開していきたいと思いますので、本年も引き続き皆様の変わらぬご支援やご協力をよろしくお願い申し上げます。