以前中央市にあったが、白州・尾白の森名水公園べるがに場所を移し2015年4月にリニューアルオープンした。人気だったトマトカレーのルーとドレッシングは、その味を継承している。店長の向井さんはレストランを開店したことが、過疎化していくこの地域に人が留まり、訪れる方、生産者さん、スタッフ等人と人との交流が広がっていくきっかけになってくれればと願っている。 

　ここに店を構えることの利点を、地元竹宇地区の生産者から仕入れている本当においしい野菜を、一番おいしい時に出すことができるとあげる。この地区の野菜は一つひとつの味が濃く、しっかりしているという。スタッフで意見を出し合ったり試作したりしながら、様々な野菜料理を週替わりで提供しているが、生産者さんから教えてもらったレシピもよく参考にしている。野沢菜の漬物を教えてもらったり、ピクルスを作りに行ってトマトをひたすら切ったりしたこともあるという。そんな生産者さんとの絆は、ジャガイモのガレットの香ばしさや、青梗菜の焼き加減、シチューの煮込み加減…、野菜に合わせた絶妙な調理からも感じる。

驚いたのが、使われているのはべるがの塩だということ。敷地内の温泉水には豊富な塩分と様々なミネラル分が含まれていて、釜と土鍋を使って丁寧に作られているという。その優しい塩味は、素材の味を少しも邪魔しない。そしてどのメニューにもついているトマトスープは、トマト本来のうまみとかつおぶしの出汁が深くマッチし、透き通った外見とともに初めて体験する味。お米はもちろん白州産コシヒカリ、雑穀米も選ぶことができる。

　大きなドームの中のテーブル席は、屋内だが森の空気を感じることができ、ペットと一緒に食事をすることも可能。また、コンサートや披露宴等、団体で貸し切ることもできるという。しかし一番のおすすめはテラス席、森を間近に眺めながらのランチはいかがだろうか。（取材2016年日2月1日）

• 車いすOK（要介助）
• 子ども連れOK