パルシステム山梨

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公開確認会

御坂うまいもの会 公開確認会 

日時:2015年9月4日(金) 10:00~15:30

場所:笛吹市御坂農村環境改善センター

参加者:66名(監査人5名、来賓1名、産地参加9名、役職員51名)

 

開会挨拶

パルシステム山梨理事長の白川より開会挨拶を行いました。

昨年は2月の大雪があり、御坂うまいもの会を含め多くの生産者の方々が甚大な被害を受けました。大雪を乗り越えて公開確認会ができることを感謝しています。公開確認会は帳票や圃場を確認するものですが、重箱の隅をつつくようなものではなく、自分たちの食を支える生産者の取り組みを知ることによって、産地や地域を応援するものです。ここで学んだことを私たちの消費行動につなげて行くことが公開確認会の意義です。今の状況で農業を続けることがどれだけ大変かをお互いに理解したうえで、この公開確認会を未来の農業を考える機会としてほしいと思います。

 

産地挨拶

御坂うまいもの会代表の雨宮様より、受け入れ産地挨拶が行われました。

御坂うまいもの会の最初の公開確認会は14年前に行われました。それ以来ずっと、パルシステムとパートナーとして歩んできました。公開確認会には時代時代のテーマがあり、14年前はファーマーズネットを利用した栽培管理や食の問題を受けたトレーサビリティの構築がテーマでした。今回はパルシステムの「新エコ基準」を理解していただくことがひとつのテーマとなりますが、「品質向上」や「おいしさ」などを改めて見つめなおして行く機会にもなります。また、5年後10年後の産地作りをどのようにしていくかという「産地ビジョン」構築へのきっかけになる公開確認会だと思っています。

 

事前監査報告

4月10日に行われた事前監査について、監査人の古家より報告を行いました。

池田さんの圃場視察では、草生栽培などで新エコ基準に沿った栽培をしていることを確認しました。斎藤さんの巨峰圃場では、環境保全型農業を実践していることや農薬の飛散対策としてネットを設置していることなどを確認しました。産地ビジョンとして、海外への販路拡大や加工品への事業参入など、産地の今後目指す方向性があることを知りました。タブレットを使うなどの情報管理の取り組みも進めているそうです。これらの生産者の取り組みを理解し、伝えてゆくことが重要だと感じました。

 

産地プレゼンテーション

(1)御坂うまいもの会・常田様より、産地プレゼンテーションが行われました。

       ・産地概要、沿革

   ・組織図、理念、方針、ビジョン、規約

   ・事業内容

   ・作業行程(葡萄、桃)

   ・重点取組項目(新エコチャレンジ、

   ・活動紹介(内部会議、交流事業、研修

   ・産地ビジョン、想いなど

(2)産地プレゼンテーションの付属資料として、ジーピーエス品質管理課の松本様ジーピーエス果実課の坂本様より報告が行われました。

   ・糖度検査結果(7月は低い傾向であったが、8月は若干の上昇が見られた)

   ・品質管理(選別率の改善、PSC申告率、食味向上に向けての産地の取組み等)

 

帳票類の確認

作付け計画、栽培記録、出荷伝票、クレーム率記録、等

 

 

 

 

 

 

 

女性部の活動紹介

御坂うまいもの会 鈴木様より

女性生産者と組合員の交流会を主に担当しています。農閑期になり、甲斐路などが出始める時期には、東京でジャム作りを開催し、パルシステムの材料を使って山梨郷土料理のほうとうを作りました。交流会は去年で4年目です。これからも女性部として交流会には積極的に参加して行きたいと思います。

御坂うまいもの会 雨宮様より

昨年はパルシステム山梨の「女性生産者と組合員の交流会」にも参加させていただいた。これからも積極的に参加できるところには参加して行きたいと思います。

 

昼食 

御坂うまいもの会より「桃」、「フルーツジャム」の試食を提供いただきました。

 

圃場視察

2グループに分かれて圃場視察を行いました。

【Aルート】 巨峰圃場 - 出荷場- 保管庫/作業場 - 桃圃場視察

【Bルート】 巨峰圃場 - 桃圃場視察 - 出荷場- 保管庫/作業場 

 

巨峰圃場- 生産者の斉藤様からの説明の後、質疑を行いました。

寒暖の差があってぶどうの色がついてきますが、今年はその寒暖の差がなく真っ黒になっていません。

山梨県の圃場を見ると、葉っぱが白くなっているところが多いようですが、私たちはICボルドーを使用して、有機資材も農薬回数としてカウントしています。

 

出荷場- 

共同出荷場の確認を行いました。天候の良い時は外で検品作業をし

ています。検品後帳票に出荷者の名前を記入し、その後セットセンター

でも検品を実施しています。

 

保管庫/作業場- 

生産者斉藤さんの自宅兼作業場を視察、確認しました。

年間使用分を会で確認し、3月に1シーズンまとめて購入しています。

 

桃圃場視察-

生産者池田さんの圃場を視察、確認しました。

圃場は、7/20から約50日間消毒をしていません。

 

参加者より感想

フォレストファーム 中垣様

今回は出荷で忙しい時期に公開確認会を開いてくださったことに感謝します。御坂で行われている取り組みは、自分たちの理念「勝たない農業」(自然に勝つのではなく、自然界をそのままに抵抗無く対応するもの)と通じるところがある。社会も本来はそうあるべきで、そのような思いで毎日農業をしています。

 

山梨県農政部 五味様

果樹で農薬の5割減とは、高温多湿な山梨県では大変なご苦労をされているのではないかと思いました。生産者と相談の上で農薬を決められているとの事ですが、普段からかなりきめ細かな観察をされていると感じます。プレゼンでも、そうした努力を反映させてほしいという話がありました。価格に反映するのは消費者の気持ちとしては難しいかもしれないが、産地のことを知っていただくという点で、公開確認会の役割は大きいと思います。果物のことだけでなく、病気のことなども消費者の方に興味を持って知ってもらうのは価値があると感じます。

 

監査人所見

・パルシステム山梨 古家理事 

4月の事前監査では枝しかない状態でしたが、今回は葡萄の重みで棚が下がるほど。生産者の方の作業も大変だったと思います。異常気象の中でも農薬を抑えているのは、生産者の方が苦労をされていると思いました。巨峰の色づきの悪さは素人が見てもわかるほどでしたが、食べてみると甘く美味しかったです。見た目ではなく実際に食べてみることで全てがわかると感じました。農薬の保管庫を見て、農薬削減に努力していることを確認することができました。ぶどうは病気に弱い作物なので、病気になった房は圃場に捨てずに他のところに捨てるなどの努力も感じました。作業場は整頓されており、生産者カードも組合員へのお知らせをつけるなどの工夫がされていました。うまいもの会の理念である「おいしく、安全、安心なものの栽培」ということで、生産者一人ひとりが自信を持って栽培していることを実感し、これからも自分たちは組合員として、食べること・買うことで生産者を支えていきたいと思いました。

・パルシステム山梨 甘利理事                                       

産地の理念や事業内容も読ませていただき、丁寧な説明もしていただきました。天候不順の今年、生産者の方が一つ一つの作業で苦労されているということが理解できました。作業場はとてもきれいに整頓されていて、農薬もきれいに置かれていたので、とても安心して見ることができました。作業の細かいところも、とても丁寧にされていました。生産者の方一人一人の人柄がすばらしいことも伝わり、それが作業に生きて、果物に伝わっていることがおいしさの元だということも理解できました。

・ジョイファーム小田原 鳥居様

御坂うまいもの会の8名の生産者の方は、私にとっては生産の大先生であるため、監査をするのは心苦しいところもありますが、一点、作業場で気づいたことがありました。農薬の保管庫は整頓されていましたが、農薬意外のものは入れないほうがよいと思います。

常田さんのところにカメムシが寄ったのは隣接圃場の問題があるのではないかと思います。畑をきれいにしすぎると虫が来やすいと聞いたことがあります。草を少し残してみることで解決できるのではないかと感じました。御坂うまいもの会の取組みですごいと思ったのは、全員週1回で別の人がチェックしているという点です。産地ですべてをチェックするのは大変なことなので、その点について御坂ができているのはすばらしい。

食味の確認はやっていないということですが、パルのカタログで注文した山梨の桃は、とてもおいしかったです。最後のメッセージで、エコの話があったが、農薬の基準がかなり厳しくなりました。

日本全国の消費者に安全なものを買ってもらうことを考えたときに、ほんもの実感-品質向上-農薬削減はつながってくるものだと思います。農薬削減をしているとロスが出て収益が落ちるものですが、御坂の桃とぶどうは、生産者の立場から見てかなりよくやっていると感じます。これから先は、ただ農薬を減らすことや肥料をやるだけでなく、それが“なぜ”であるのかを考えていかなければならない。これからも8名の方に教わりながら自分もやっていきたいと思います。

・パルシステム連合会 島田様

桃、ぶどう、なしは、全国的にも減農薬が非常に難しい品目。その中で、新エコ基準をこれだけきちんと実行できているのは、産地のまじめさや技術レベルの高さによると、あらためてしっかりと認識できました。今年は7月後半から8月にかけての高温で、さまざまな果物の結実が10日程度進んでしまったが、そのような中、産地では苦労して出荷しています。それにもかかわらず、「今年の桃はおいしくなかった」と言われていますが、調理する野菜と違いフルーツは味にごまかしがきかないところに難しさを感じます。傷みが出ない硬さでの出荷なのか、届いたときにおいしく食べてもらえる熟度の出荷なのかは、いつも悩むところですが、当番製のチェック体制や、GPSの返品を全員で確認するなどの取り組みをしている御坂、今後の進化を期待したいと思います。

新エコで作ったのに慣行のものとして売られてしまうという問題もありました。

紙面では、一定量がなければ企画することができないため、これから山梨産地間で新エコ栽培を拡大して行くことも御坂に期待したいと思います。桃とぶどうはやはり山梨がリード産地です。新エコも含めて、先進的な取り組みを進めていってほしい。若手の方もいるということで、これからの山梨産地の取り組みに期待できる公開確認会でした。今日、確認させていただいた御坂うまいもの会の取り組みや努力を、周りの方に是非伝えてほしいと思います。

 

産地受け止め 

御坂うまいもの会代表の雨宮様より、産地受け止めとしてお話をいただきました。

8,9,10月と、パルシステムの果物産地の監査が3つあり、来月は自分も福島に行く。今回の公開確認会で、生産者としての監査人コメントの仕方はこうやればいいのかと実感しました。このような場は私たちが普段やっていることを確認してもらう、自分たちの思いを伝えていくというものです。何年に一度と決まったものではなく、ニーズがあれば要請に対応して進めていきたいと思います。

参加された組合員の皆様も、この場で聞いたことを、生産者の側の立場に立って、周りの組合員の方に伝えてもらいたい。今日見聞きした「ぶどう作り・桃作りの物語」を、是非周りの組合員の方に伝えてほしいと思います。指摘された事項はすぐに改善しようと思います。

 

閉会挨拶

パルシステム山梨常勤理事の黒田より閉会の挨拶を行いました。

御坂うまいもの会を確認し、生産者の方と会ったことで、どのようなものをどのような方が作っているのか確認できたかと思います。山梨県は果樹王国と言われていますが、桃とぶどうを特別栽培で作れるのは本当に難しいことで、農薬を減らした栽培は、野菜では進んでいるが、果樹は特に遅れています。今日お招きした五味様にも協力いただき土作りなどの研究会を進めていますが、やはた会の長沢さんにキウイのJAS有機圃場での取り組みを紹介していただきました。そういった場で話題になるのは、肥料や堆肥を減らす取り組みまでであり、農薬削減の取り組みはまだまだ実践できていません。これからも減農薬の取り組みを進めて、御坂うまいもの会の皆さんにはビジョンにある規模拡大を含みながら、もっと県内地域に出ていって仲間を増やしてほしいと思います。