パルシステム山梨 長野

国産・産直・環境にこだわり、安心・安全の食材をお届けします。

2012年の新春を迎え

2012年の新春を迎え

2012.1.01パルシステム山梨 長野

パルシステム山梨理事長・白川恵子

 

組合員の皆様方におかれましては、2012年の新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また日頃より、パルシステム山梨の事業と活動に大きなご支援とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。

 

昨年3月11日に発生した未曾有の大地震と大津波の「東日本大震災」。それに続く東京電力福島第一原子力発電所事故は、「想定外」などのことばで逃 げる事ができない想像を絶する多くの被災者を生みだしながら、いまだ原因究明もされず収束の見通しも、復興の目処も立たない状況となっています。

原子力発電の安全・安価神話が崩れ、目に見えない放射能被害の恐さを改めて知り、考える機会ともなってしまいました。

 

パルシステムでは被災地の皆様の一日も早い復旧復興を願い、震災後直ぐに被災者支援カンパの呼びかけを開始しました。パルシステムグループの会員生 協、産地や取引先においても被害は甚大で、被災地メーカーや生産者にお見舞い金を進呈しています。私も3ヶ所を訪問し直にお渡しして来ました。

また、7月から「東京電力福島第一原発の事故を受けた原子力発電とエネルギー政策検討委員会」を設置しパルシステムグループのエネルギー政策につい て検討を開始しました。10月からは「放射線の被曝はできるだけ減らすべきである」と考え、独自のガイドラインを設定し対応方針に沿って取り組みを進めております。

 

パルシステム山梨の議案書説明会や総代会でご意見やご要望を頂きました、原発や放射能問題、エネルギー問題については、学習会やオープンカレッジの 開催を通し共に考える機会を設け取り組んでおります。その他、役職員による被災地での炊き出し支援や、県内行政や他団体と連携した泥出し等のボランティア 活動への参加、山梨県内避難者への手数料免除制度の導入や被災したパルシステム福島への仲間づくり支援活動、被災地の共済訪問活動への職員派遣などに取り 組んでまいりました。

 

これまでのライフスタイルや考え方を一変させなければならないこのような時こそ、一人ひとりが自分らしくいきいきと生きることができる社会を取り戻 したいとした「100万人の食づくり」運動を中心に、食の安全・安心を基本とした事業と運動を展開し、「たすけあい」「農の再生」「環境との共生」を主軸 にした生協運動を展開していきたいと考えております。

 

組合員さんへの適切な情報提供と冷静で迅速な対応を徹底し、地域や組合員さんとの繋がりを強め信頼関係の構築と、震災からの復興に向け本領を発揮すべき時だと思っています。

 

本年も組合員の皆様の変わらぬご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。