パルシステム山梨 長野

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食育講演会「弁当力が育む家族の幸せ」を開催しました

食育講演会「弁当力が育む家族の幸せ」を開催しました

2012.2.27パルシステム山梨 長野

27_1パルシステム山梨「食育ひろめ隊」では、2月18日(土)にぴゅあ総合(甲府市朝気)にて、弁当の日講演会を開催しました。講師は、九州大学・大学 院農学研究院の助教であり、農学博士の比良松道一先生に、福岡からはるばる山梨までお越しいただき、講演していただきました。当日の来場者は、約70名と なりました。

 

まず「どうして食べるのか」という問いかけから始まり、体の中は常に食べたものを元にした物質に置き換わっているので、現在食料自給率40%の日本 人は、からだの60%は外国産ということになるというお話をしていただきました。水俣病で唯一助かった妊婦さんは、赤ちゃんがお母さんの水銀を受け取り生 を受けたといい、食べものを選ぶ力の大切さを学びました。

 

27_2今 「弁当の日」の取り組みが必要とされている背景に、大学生の98%が「日本の農業が大切」と思っている一方、現実の食生活はパン食や麺類が多く、日本の農 業を支えているお米をほとんど食べていないという現実や、4割が自炊をしていないというデータをもとに「食があふれている時代に食の大切さを伝えることほ ど難しいものはない」というお話をしていただきました。

 

小学校の給食では残食が多く、どうにかして食べてもらいたいと先生たちが工夫してもなかなか減らない一方、「弁当の日」の取り組みを始めた学校で は、残食がほとんど出なくなったという事例を聞きました。「弁当の日」で食事を作る大変さを学び、作ったものを他の人が食べてくれるか心配になる体験をし た結果、「こんなに苦労して作ってもらった料理を残すわけにはいかない」と子供たちは気付き、残食は減っていったといいます。

 

比良松先生のお子さんが通っている学童保育で「弁当の日」を始めようとしたところ、保護者の方からは「忙しいから」と反対を受けたそうですが、「忙 しい時にお子さんが料理を作ってくれるようになると、どれほど助かるか」と説得し始められ、子どもたちは楽しんでお弁当を作り、兄弟にも教えたり等成長し ていったといいます。共働きや母子家庭・父子家庭の家庭にこそ「弁当の日の取り組みは必要」と話していただきました。

 

参加された方からも、「とても感動しました」「子どもを信じて私もやらせてみたいと思いました」「弁当の日からこんなに人は変われるのかと驚きました」「大切な事はなにか気付きました」という感想をいただき、あらためて食育・いのちの大切さを学んだ良い機会となりました。

 

今後も食育ひろめ隊では、組合員や地域の皆様に情報発信をしていきたいと思います。