パルシステム山梨 長野

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秋田のなまはげが都留に出没しました

秋田のなまはげが都留に出没しました

2012.9.03パルシステム山梨 長野

8月28日、秋田県大潟村から生産者が3名、山梨の組合員と交流を図るためにパルシステム山梨富士五湖センターに来ていただきました。

 

1日目は、センター企画として、「なまはげを自宅に呼ぼう」ということで、組合員宅を募集したところ、都留の1軒のお宅から口コミで広がり、せっかくの機会なのでと80名の親子がなまはげ希望!!とビッグイベントに膨らんでしまいました。家では子どもたちが入りきらず、近くの公民館を借りて、子どもたちには怪しまれないように「夏休みの夜のお話し会」という企画に変更。もちろん、大人たちは、「なまはげが来る」ことを知っています。

都留の子育てサークルのご協力もいただき、まだ明るいうちは「お話し会」として子どもたちが楽しんでいます。その間に裏手で生産者たちは「なまはげ」に変身。この日のために生産者たちは「なまはげ伝承館」にて、なまはげ問答の練習も重ねてきていただきました。

 

日没、外も暗くなったころ、最後のお話会が終わりました…とその時、「ドドドドーン」「ドドドドーン」と激しくドアを叩きながらウォーッとなまはげが登場。

 

「泣ぐこはいねが!言うごど聞がね子はいねが!!」 子どもたちは一瞬にして、キャーと散らばり、大騒ぎです。小さい子は悲鳴をあげたり、ドアの影に隠れたり…その迫力は大人たちもビックリです。すると、主人役の生産者土屋さんが、なまはげをなだめに入ります。その問答は秋田訛りですが、子どもたちも真剣に「ゲームばっかりやっていない」とうなずきながら聞き入っていました。そして、もし子どもたちが言うことを聞かなければ、手を三つ叩けば、富士山からおいで来るからな…と山梨バージョンのアドリブもくわえていただき、なまはげはまた子どもたちにウォーッと脅かしながら退場していきました。

 

小学校低学年以下と年齢も制限したせいか、思いの外、なまはげを信じてもらい、お母さんたちからも「迫力満点ですごくよかった」「しばらくは、悪いことをしたらなまはげが来る…で効き目がありそう」と大好評。地元の広報部からも取材に来ていただき、大潟村と都留が近くなったひとときでした。こういったこともパルシステムの産直4原則の中に「交流」が入っているからできたこと。お米の交流はもちろん、互いの貴重な伝統文化を知ることを通して、大潟村が第二の故郷のように都留の子どもたちの記憶に残ってもらえたらうれしいと思います。

 

一年通して、安全な米を作ることだけでもとても大変ですが、山梨の子どもたちのために「なまはげ」の練習もしていただいた生産者たちに感謝の気持ちでいっぱいです。