パルシステム山梨 長野

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食の安全・食育委員会主催「食の映画祭」を開催しました

食の安全・食育委員会主催「食の映画祭」を開催しました

2015.11.17パルシステム山梨 長野

2015年11月8日、甲州市民文化会館にて、「千年の一滴だししょうゆ」の映画を開催いたしました。

パルシステムでは、統一として「ほんもの実感-選ぶで変わるくらしづくりアクション」を展開しておりますが、その一環として山梨の小委員会では、この映画上映を企画しました。

生きる上で大切な「食」を通して、生活スタイルを見直していく…次の世代に確実につなげていくためには私たちは何をすべきなのか、そんなテーマのためにまずは、「ほんもの」ってなんだろうということを知っていただかなくてはなりません。和食が世界文化遺産にも登録され、世界中から注目されていますが、肝心な自国の食文化を私たちはどこまで知っているでしょうか。そんなことを投げかけてくれる映画でした。

 

 

日本の味の基本、「だし」。これは仏教の肉食禁止令のもと、肉に代わる「うまみ」を探し求めた人々が、およそ千年かけて、雄大な自然から見つけたものだということを改めて知り、この食文化がとてもいとおしくなります。出汁のベースとなる「鰹節」「昆布」「しいたけ」ひとつひとつが日本人の叡智の集大成であり、さらに和食を作り出す調味料などは日本にしか存在しない麹菌から成り立っており、その麹菌も800年にわたって種麹屋が守り育ててきているものだということ。私たちの食は、そういった壮大な先人たちの知恵の積み重ねや多くの食を守り作り出している人々のおかげだということを痛感します。まさにタイトルどおり「千年の一滴」。

当日は、上映後、発酵デザイナーの小倉ヒラク氏のトークショーで映画だけでは知りえなかった世界をさらにおもしろく解説していただいたり、発酵業界はとても今、元気ですといううれしいメッセージもいただきました。ロビーで、パルシステムのメーカー「にんべん」と「ぎょれん北光」によるだしバーは、観終わった後、しみじみとからだに伝わるものとなりました。

大切な「食」なのに、効率や生産性が重視される今の社会では、「作る」と「食べる」の距離は遠のくばかり。参加者の皆さんからは、和食の奥深さと感動、そして丁寧な食を心がけていきたいというメッセージをたくさんいただきました。今回来場できなかった方も機会がありましたら、どこかでこの映画をご覧になっていただけると幸いです。