2月6日(土)に大豆畑トラスト交流会「味噌作り体験」を開催しました。
- 場所:玉穂総合会館
- 参加者:組合員親子25名、生産者「豆トラ倶楽部」9名
イベント内容
- 味噌作り体験
- 生産者「豆トラ倶楽部」が北杜市で農薬を使用せずに栽培した大豆を使って味噌作り体験を行いました。
参加者の感想
- 子供と一緒に味噌作りを体験することができとても貴重な時間を過ごすことができました。
- 豆トラ倶楽部の生産者に味噌作りの細かいポイントを教えていただき、とても参考になりました。
- 子供のころ祖母と一緒に味噌を作ったことを思い出しました。
作ったお味噌は夏を越して、秋~冬に熟成した美味しい味噌となります。
昼食交流 (ほうとう)
北杜市産の小麦粉で打った横内製麺の「地粉ほうとう」と豆トラ倶楽部が栽培している地場野菜で甲州ほうとうを作りました。
- 本日の特選素材
- 北杜市産小麦粉を使用した「地粉ほうとう」
- 「ねぎ」、「白菜」、「かぼちゃ」、「人参」など 豆トラ倶楽部が栽培している野菜
- 味噌 「国産大豆の味噌」+「豆トラ倶楽部の自家製味噌」のブレンド
- 「鶏肉(米沢郷)」、「油あげ」、「こんにゃく」 パルシステムのカタログより
さて、お味の方は…それぞれに個性を持った素材が集まりましたが、うまく調和してやさしいお味の田舎ほうとうが完成しました。とても美味しかったです。
豆トラ倶楽部のお話
今年の大豆の作柄と地域の農業についてお話をいただきました。 一部、を紹介させていただきます。
「2月4日は二十四節気のひとつで物事の始まりでもある「立春」でしたが、待ち望んだ春とは言い難いTPPの署名式でもありました。これまでのマスコミ報道(特にテレビ)などを見ていると「関税がこれだけ下がるから消費者には得だ」とか、対してダメージを受ける農家は「強い」農業を目指して「勝ち残って」いかなくては、といった単純な図式を繰り返しているように感じます。医療や文化方面にまでもっと広範に生活に影響を与えることをなぜ報道しないのか…。
農業分野においても「自分ひとりが強くなって勝ち残る」のではなく、農村全体がみんな生き残らなくては意味がないのです。田んぼなどは共同作業なくして維持管理はできません。大型トラクターを乗りこなす若手から、家の前の畑をクワで起こし、孫へのプレゼントを生きがいにして直売所への出荷に励むおばあさんまで、皆で生きていくところに農村の良さがあります。TPPによって農村が成り立たなくなってしまうことの方が心配です。大豆のほとんどが輸入に頼っていて、国産大豆は極めて少量の現状ですが、そんな地場産大豆を通じて、山梨に住む皆さんと、地元で生産している私たち生産者とが、パルシステムを交えて、地域の課題などにも取り組んでいけたらよいなと思っております。生産者、足立直司 」
今年の交流会は味噌作り体験をイベント企画とさせていただきました。手前味噌の醍醐味は仕込む楽しみ、熟成期間を待つ楽しみ、食べる楽しみと一年通して楽しめることです。
また、参加者の感想にもありましたが、味噌作りは記憶として人の心にしっかりと残るものあり、後世に受け継いでいくべき日本文化の中心に位置するものだと思います。
農を取り巻く状況は明るいものではありませんが、私たちは地元にしっかりと目を向け、市場原理の中で戦うための強い農業体作りではなく、心豊かな暮らしを実現できる持続可能な地域の農業を応援していきたいと思います。