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2018年 新年のご挨拶

2018年 新年のご挨拶

2018.1.01お知らせ

 

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

昨年は多くの皆様からお力添えをいただきまして誠にありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 新年といえば初詣。私も毎年、大みそかから元旦にかけて近所の神社へ出かけます。行燈に足元を照らされて境内に進み、誰彼となく「おめでとうございます」と挨拶をしあいます。茅の輪をくぐり、神主さんのお祓いを受けながら無病息災を祈った後は氏子さんたちが振る舞う甘酒や味噌おでんで温まり、神楽の舞いを見ながらたき火にあたる、そんな田舎ならではの初詣です。寒さも忘れ、心まで温まります。けれど、こんな初詣の賑わいがずっと続けばいいな、と願わずにいられない深刻さが忍び寄ってきています。この地域も子どもの数が減り、住民の高齢化が進み、空き家も増えてきているのです。

 

 よく「持続可能な〇〇」という表現をいたします。持続可能、なんだか堅く難しい言葉のように響きますが「保つ」「続く」ということを「させる」「したい」、そういうことなのだと思います。身近なことで言えば、健康を持続させる、若々しさを持続したい(年はとりますが)、せっかく大掃除したのだからこの状態を持続させたい、などという気分も年初めにはあるかもしれませんね。

 

 もっと広く考えますとまず、「環境」です。異常気象や災害の原因となる地球温暖化が叫ばれて久しいですが、せめてこれ以上地球が悲鳴をあげぬよう、すべての動植物が生き続けていけるようにしなければなりません。エネルギーも安心して使え、環境負荷の少ないものを選択したくなります。「食べる」ことはどうでしょうか。農畜産業の担い手は減り、高齢の生産者が一生懸命頑張っておられますが生産量は減少し、食料自給率は38パーセント程度です。食べることの大半を海外からの輸入に頼っているのが現状です。私たちはこの先も安心して食べ物を口にすることが出来るのでしょうか。

 

 そして「地域」です。少子高齢化、都市への一極集中、財政難などにより、数年前には「消滅可能都市」などという言葉も生まれてしまいました。これ以上地域が淋しくなることは避けたいと誰もが思うのではないでしょうか。

 

大まかにいくつかあげさせていただきましたが、つまり地球を、社会を、地域を、私たちを「持続」させていくには今起きていることを知ること、ちょっとした知恵と努力、そして助けあう心が必要なのではないかと思います。

 

 「持続」というメガネで世の中を見ると、何をどうすれば良いのか、が見えてくる気がします。それが心豊かな暮らしを続けていける鍵となるのでは?と年の始めに感じております。

 

 2018年が皆様にとり、素敵な年となりますようお祈り申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。

2018年元旦

生活協同組合パルシステム山梨 理事長