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ぴゅあ総合(甲府市)にて「自分のからだの主人公になろう!」を開催

ぴゅあ総合(甲府市)にて「自分のからだの主人公になろう!」を開催

2018.11.22お知らせイベント

11月18日(日)ぴゅあ総合にて、山梨県立大学名誉教授の伏見正江氏をお招きし、たすけあい活動助成金を利用したピンクリボン啓発イベント「自分のからだの主人公になろう!」を開催しました。

 

性の健康、誰も取り残さない世界。自分のからだの主人公になろう!

当日は、「性の健康、誰も取り残さない世界。自分のからだの主人公になろう!」と題し、たいへん中身が濃く、深い内容で参加者の心に響きました。

 

伏見先生の専門は、「性と生殖の看護学」。助産師でもあります。20代の頃から海外医療協力でケニア・サウジアラビア・タイ・カンボジアなどの紛争地帯・貧困地域に赴き、母子保健や医療支援を行ってきました。性暴力の横行や地雷などによる子どもたちへの悲惨な健康被害を目のあたりにされ、特に性に対する知識のなさから少女たちの身を守るために、正しい知識と手法を伝える性教育に尽力されてきました。

 

 

国連の持続可能な開発目標(SDGs)にもリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)が言及されていますが、女性専門外来、性差外来、性差医療という視点は特に重要で「女性と男性ではからだのつくりがそもそも違う。女性は男性を小さくしたものではない」と力説されていました。

 

1962年のケネディ大統領教書にある消費者の4つ権利「安全を求める権利」「情報を得る権利」「選択する権利」「意見を聞いてもらう権利」からはじまり、「健康は基本的な人権である」というアルタ・アタ宣言まで、健康を人権レベルで捉えることが肝心です。

 

女性だからこそ考えなければならない、性の健康。環境整備とともに必要なのは「ヘルスエンパワメント」。「いのちは、世界にたったひとつしかない、わたしのからだ」。健康とは、日常生活の資源であり、目的ではありません。「乳がんは、我が国では近年増加傾向にあり、35年前の3倍にも達しています。早期発見で治癒できる可能性が高い病気であるのに、検診率がいまだ全国では50%にも達していません。社会全体が乳がん検診に関心を持ち、受診率を高める体制づくりが大切です」と講演を結ばれました。

 

ブース紹介

たいへん有意義な講演会後は、山梨まんまくらぶさんの触診キット体験、ペパーミントさんのアロマスプレー作り、パルシステム山梨組合員協力開発新商品「ピーチヴェール薬用ボディミルク」をつかったハンドマッサージ、パルシステム山梨LPAのがんの経済問題のコーナー、たすけあい共済の相談コーナー、「ぱるはぴ」のフェアトレード商品展示販売、そしてパルシステム山梨食育バイザーによるがん予防の食事提案・試食提供など参加者の知識も高まりながら楽しむことができました。