設立60周年を迎え、先達の皆様への感謝と敬意を表するとともに、これまでささえてくださったすべての皆様に心より御礼を申し上げます。
60年という長い間には、社会の浮き沈みが幾度もあり、時代の変化も目まぐるしかったと思います。これまでの多くの力の積み重ねの上に今のパルシステム山梨があることに背筋が伸びる思いです。
今、新型コロナ感染症による社会変化や行き過ぎたグローバル経済による格差や分断などにより、社会制度や経済制度への信頼が揺らぎ大きな不安に襲われています。このような時代だからこそ「みんながともに心豊かにくらせる」社会を目指し、生協の力をますます発揮しなければなりません。
この先も私たちの理念「愛・夢・輝き」の下、伝統に自信と誇りをもち、多くの人や地域に寄り添っていきます。そして、常に挑戦し続け、応援してくださる皆様の期待に応えるパルシステム山梨でありたいと思います。
これからもご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い致します。
生活協同組合パルシステム山梨 理事長 |
パルシステム山梨設立60年を振り返って
専 務-理事長が60年を振り返ってみてどう感じていますか。
理事長-60年というと私が生まれたのとあまり変わらない年数だなと思いました。長いように感じましたが、自分もそれと同 じくらい生きてきたんだなと感じました。
1960年代は「高度成長期」で戦後の復興から日本が盛り上がっていこうという時代ですが、それの歪みも徐々に露呈してきた中で、様々な課題に動き出してきたのが生協なのかなと。その積み重ねがあって今に至っていると感じています。専務はいかがですか。
専 務-理事長も言われたように、高度経済成長した反面、公害や環境問題が深刻な状況にあり、そうした問題の解決ために、あちらこちらに生協が誕生し、奔走していた時期ではないでしょうか。
パルシステム山梨は、1992年に2つの生協が合併し、「コープやまなし」となりました。合併時の供給高は23億円。組合員数は1.6万人でした。
2008年には山梨県内無店舗事業高で№1となり、2009年には組織名称を「生活協同組合パルシステム山梨」に変更しました。
2021年から長野県諏訪地域に事業エリアを拡大し、供給高は74億円にまで成長しています。
専 務-理事長のみるこれからの10年はいかがでしょうか。
理事長-新型コロナウイルスによって社会が変化したり、今ロシアによるウクライナ侵攻や円安など、日本も世界も、抱える不安が大きくなっていると感じます。そのような中で、生協がどこまで役割を発揮できるか試される10年になると思っています。
パルシステム山梨の「愛・夢・輝き」という素晴らしい理念のもとに、生活者である組合員のメンバーシップを最大限に生かして、山梨も長野も元気に!パルシステム山梨のこれからの10年も輝いてほしいと思います。
理事長-最後に専務にとって生協人とは
専 務-私が入協した約30年前は、強烈なキャラクターを持った先輩方がたくさんいました(笑)。その方々のおかげで、私も少しは成長できたかなと感謝しています。
私は職員に「人のために働くことの楽しさを身に付ける」と言う言葉を投げかけています。
どの組織よりも人や物、自然への感謝、平和な社会などを願い、実践しているのが生協だと思います。様々な事に興味を持ち、人との出会いを大切にしてもらいたいと思います。
他者の話しに耳を傾け、尊重し、社会の成り立ちを知る。そういったことから人は成長するのだと思います。
梅原理事長(左)・ 志村専務理事(右) |
-パルシステム山梨の歴史-
1962-1999
●1962年4月
山梨県労働者生協(県労生協)設立
●1965年4月
山梨県郡内労働者生協(郡内労生協)設立
●1992年4月
「県労生協」と「郡内労生協」が合併し、「生活協同組合コープやまなし」設立
●1992年
甲府センター開設
●1993年
富士五湖センター開設
●1994年
リユースびんの回収開始
●1995年
第1回生産者消費者交流会開催
●1996年
個人宅配スタート
●1997年
遺伝子組換え食品を考えるネットワーク設立
●1998年
山梨県と「災害時における物資の供給に関する協定」締結
●1999年
本部事務所に風力・太陽光発電設置
2000-2008
●2000年
エコ・リカーショップを南アルプス市(旧増穂町)へ開店
●2001年
ヴァンフォーレ甲府支援開始
●2002年
市民活動助成金制度開始
●2003年
いちのみやセンター開設
●2004年
地域に根ざした食育コンクールで特別賞受賞
●2005年
コープやまなし独自注文書を「うまい甲斐」へリニューアル
●2006年
リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰で会長賞受賞
●2007年
エコ・リカーショップを中央市へ移転
●2008年
山梨県自動車安全運転センターより「優秀安全運転事業所『銅賞』」を受賞
2009-2022
●2009年
8月1日より名称を「生活協同組合パルシステム山梨」へ変更
●2010年
富士五湖センターに太陽光パネル導入
●2011年
10月8日「エコ・リカーショップ」から「フェアトレードショップぱるはぴ」へ名称変更
●2012年
平成24年度均等・両立推進企業表彰、ファミリーフレンドリー企業部門 山梨労働局長奨励賞を受賞
●2013年
次世代認定マーク「くるみん」を県内では初となる2回目の認定
●2014年
富士五湖センターを移転し、新たに西桂センターを開設
●2015年
西桂町および甲府市と「災害時における相互協力に関する協定」の見直しと締結
●2016年
くらしサポート事業(現:くらしサポート)がスタート
●2017年
パルシステムグループで「第1回ジャパンSDGsアワード」を受賞
●2018年
山梨県内における消費者の安全確保にあたり、山梨県より「消費生活協力団体」として委託を受ける
●2019年
甲府センターを移転し、新たに甲斐センターを開設
●2020年
長野県諏訪市に諏訪拡大事務所を開設
●2021年
長野県(一部)へ供給を開始
●2022年
山梨県労働者生協(県労生協)[パルシステム山梨の前身]の設立から60年を迎える
これからも組合員や地域のみなさまと共に歩み続けていきます