複数のオーナーが、手作り品や雑貨等の商品を販売するお店。店名はイタリア語で「手と手」の意味。「みんな手から作り出されるよ」「手と手をつなげてみんなで運営しているよ」という想いが込められている。女性を応援するフリーマーケットや、子ども達や女性を対象にした講座を開催するNPO法人マンマメルカートが、自分の作品を販売したいという方のために始めた。女性が店舗を構えるには、資金面や労力など大きな負担がかかるが、何人かでシェアして気軽に商品を売ることができ、チャレンジの場にもなってくれればと代表の早川さんは考えている。ハンドメイドの商品を主に扱い、食品は個人で許可を取っている方だけで、テイクアウトできるものが対象。委託販売も受け付けている。半年の契約で、最長1年までオーナーになる事ができる。第1期のメンバーの出店が終了するのが12月。1月からの出店を希望する方は、10月から随時説明会があるそうなので、問合せを。

オーナーは月に3回店頭に立つことが義務付けられているが、それもまた都合でシェアできて、まだ小さな子どもを持つママなど色々な事情を持つ女性に対応している。商品を置く場所によって不公平がないように、月に一度棚のローテーションもしている。現在は、雑貨や子供服、ヘアアクセサリー、帽子など9名のオーナーが出店。また、月に一度オーナー会議を設けて、運営について話し合うとともに、自分の仕事や商品販売のための勉強会も行う。商品の撮影の仕方やラッピングについてなどの講座は、少し内容は変わるが一般の方もイベントとして受講することができる。

café＆bar Paz内にあるお店に一歩足を踏み入れると、可愛い子供服にうっとりし、ふわふわの羊毛フェルトの雑貨に癒やされ、お花の髪飾りやアクセサリーに乙女心を呼び戻される。これからやってくるクリスマス、大切な人へのプレゼントや、自分へのごほうびを探しに一度は足を運んでみたい。

（取材日：2016年9月23日）

●子ども連れOK