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菊地わさび園(都留市)

菊地わさび園(都留市)

駐車場から歩いてわさび園まで下る時、うっそうとした木々の緑の濃さ綺麗さ、空気の清涼さを感じる。7反(約2000坪)のわさび畑、大正7年創業、あと2年で100周年になる。今の園主の菊地さんの祖父が湯村温泉に宿泊していた時、隣りですごく盛り上がって宴会をしていたのが長野のわさび農家さんだった。それがきっかけで、ここ夏狩の溶岩の地層などを通りながら20年かけて流れてくる富士山の雪解け水で、わさびが作れるのではないだろうかと始めた。現在のわさび畑が整ったのは昭和53年、伊豆が台風で大きな被害を受けた時にわさび畑の修理に来た東北の職人が帰り道で山梨に寄り、10人が2年かけて完成したという。

 

 

今の園主が伊豆に修行に行った時、ワサビはアブラナ科なので青虫がよくつくため、慣例で農薬を使用していた。それまでも弱い農薬を使用していたが、帰ってきてから使うようにした農薬の影響で、だんだんワサビが育たなくなってきてしまった。自然農法を実践する方の本を読んで感銘を受け、決心して18年前から無農薬栽培を続けているが、始めた頃は虫に悩まされ、ほとんど毎日青虫を手が緑に染まるほど取り除いた。5~6年位頑張った頃、生態系ができてきて、くも、てんとうむし等の益虫や鳥が活躍してくれるようになり、現在はずいぶん楽になったと言う。

アイスクリームを持っていくと、サービスで生のわさびをすりおろしてくれて、手作り感満載のわさびアイスクリームが楽しめる。ちなみに、中央道谷村PA(上り)で販売されている「本わさびソフト」にトッピングされているわさびは、ここのもの。

休憩所にある小屋の中には水が引いてあり、そこに置いてある全てのわさびの味見ができる。本日は3種類、「真妻」は国内最高品種でお刺身に良く合う、「達磨」はおそばに最高、お肉に最適なのは「正緑」。わさびは1本700~1500円で、収穫体験もできる。ありがとうという曲を24時間流しながら育っているここのわさび、食べた時口の中に上品な辛さが広がる。

(2016年7月21日取材)

 

・車いすOK(要介助)

・子ども連れOK 

住所 都留市夏狩2790
0554-43-9279
営業時間 8:00~17:00(年中無休)