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重要文化財 旧高野家住宅「甘草屋敷」(甲州市)

重要文化財 旧高野家住宅「甘草屋敷」(甲州市)

 

高野家は江戸時代に薬用植物である甘草の栽培をして幕府に納めていた家柄で、その家屋は古くから甘草屋敷と言われてきた。甘草は甘味料や調味料、漢方薬に欠かすことのできない生薬。昭和28年には重要文化財に指定され、その後旧所有者は甲州市に寄贈、同市は公園整備事業を行ってきた。19世紀初頭の建物で、見どころは切妻造の屋根中央部の二段の突き上げ屋根。お蚕さんの作業をするためのもので甲州の特徴。

 

 

2/114/18に行われる「ひな飾りと桃の花まつり」は今年で17回目。江戸時代中期の享保雛、大正末から昭和30年代まで普及した御殿飾り等貴重な雛段飾りを中心に、天井から下がるつるし雛が所狭しと飾られていて、入り口から入った瞬間圧巻だという。甘草屋敷で飾られるつるし雛は、さわやかが語源とされる紗耶加人形で和紙で作られている。例年期間中は土日を中心にお琴の生演奏も行われる予定。その時代の流行があるお雛様、起源は草や木等で人の形を作った人形(ひとかた)から始まり、室町時代には立ち雛、江戸時代には寛永雛享保雛等の芸術性の高いお雛様が登場し、明治大正には御殿飾りが主流となったが、やはり時を経たものは細部まで趣がある。

 

 

期間中は、甲州市近代産業遺産 宮光園と恵林寺「武田信玄公宝物館」等市内11カ所の展示会場でも趣向を凝らしたお雛様が飾られる。例年桃の花の見頃は4月の中旬位だとは言うが、近年少しずつ早まっているような気も?!心華やぐ桃のお花見も兼ねてお雛様尽くしの一日を楽しみたい。

(取材日:2019年117日)

 

子ども連れOK

住所

甲州市塩山上於曽1651-15

開館時間

9001630

休館日

火曜日(祝祭日の場合はその翌日)

入館料

個人:大人300円 小人・学生200

団体(20名以上):大人200円 小人・学生100