パルシステム山梨 長野

国産・産直・環境にこだわり、安心・安全の食材をお届けします。

富士見町井戸尻考古館・歴史民俗資料館(長野県諏訪郡富士見町)

富士見町井戸尻考古館・歴史民俗資料館(長野県諏訪郡富士見町)

昭和33年に発掘された井戸尻遺跡やこの町内にある200近い遺跡からの、主に縄文時代中期の出土品が展示されている。一部の出土品は国の重要文化財や「県宝(けんぽう)」と呼ばれる長野県の文化財にも指定されている。

 

 

この寒さも厳しい場所に、なぜ縄文時代の遺跡が多いのかは、よく分かっていないそう。ただ鋭利な刃物ができる黒曜石の産地が近くにあり、扱う人の行き来が多かったことと、生活に欠かせない湧水が近くにあったことも大事な要素だと考えられている。今も湧くその水を生かして大賀蓮、睡蓮、菖蒲等が植えられているが、一番人気の大賀蓮(古代蓮)の見頃は7月中旬~8月上旬。花を見るだけなら施設内の駐車場に車を止めて無料で楽しめるとのこと。

 

 

この館では、その当時に生きていた人の精神世界や施されている文様の意味や芸術性を、発掘された物と様々な事とを照らし合わせて考えているコーナーもあり、興味深い。また、 歴史的には農耕の始まりは弥生時代とあるが、発掘された石鍬と呼ばれる打製石器の数や形から、縄文時代から既に始まっていたのではないかと根拠をもって推測している。

今年も、711月に北杜市、富士見町、原村の3館連携展示企画や、1022日には高原の縄文王国収穫祭が予定されている。隣接する歴史民俗資料館には、地域で古い時代から使われていた貴重な農具や養蚕の道具、生活用品等も見ることができる。

(取材日2022年222日)

 

車いすOK(要介助)

住 所

長野県諏訪郡富士見町境7053

電 話 0266-64-2044
営業時間

9:00~17:00

定休日 月曜日・祝日の翌日・年末年始
入館料 大人300円小人150円(20名以上で団体料金あり)