ブックタイトルあーしあん300
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あーしあん300
3インドネシアエコシュリンプ視察研修2017.1/23~1/28 職員 武井 康 エコシュリンプの産地視察研修の為、スラウェシ島とジャワ島を訪問しました。気温は一年中温暖で今回は雨季、国民のほとんどがイスラム教徒で、朝6 時から1 日に5 回お祈りをする時間があるそうです。信仰のために、朝でも仕事中でもお祈りの時間を大切にしているのが印象的で、非常に真面目でシャイな人が多い印象を受けました。 日本人のエビの消費量は1 人当たり約2400 g(2010 年調査)で消費大国アメリカでさえ1800 gほどとのこと。世界でも随一のエビ好きな国民であるといえます。しかし、日本のエビ自給率は7%ほどで、食べているエビのほどんどは東南アジアからの輸入です。 1970 年代のトロール船による環境汚染や乱獲などで深刻な問題に発展した事から、エビの養殖が始まったのですが、このエビの養殖にも大きな問題があります。エビの養殖は集約型養殖と粗放型養殖の2つ 今の世の中を席巻しているのは集約型養殖によるバナメイエビです。餌を良く食べ、病気にも強く、早く出荷できることが特徴とのことですが、問題は集約型養殖の手法です。養殖池造成の為の森林伐採や病気を防ぐ為の抗生物質の投与や人工飼料の残りかすによる土壌汚染や海洋汚染が大きな社会問題になっています。しかも、池自体が数年で使えなくなり、新たな池を作り続ける必要があり、自然環境に多大な影響を与えています。 エコシュリンプはフェアトレードの理念に基づいて運ばれてきます。だからこそ、生産者は私たち消費者のために安心を追求し、私たちは、遠くインドネシアの自然を思いつつ、おいしいエビが食べられます。 2014 年にユネスコの無形文化遺産に和食が登録され、海外では関心が高まっていますが、一方で日本人の食事からは失われつつある文化となっています。“ 顔の見える関係”から生まれる美味しいエビを、お正月をはじめとする催事など、古くから信仰してきた日本人の大切にしてきた文化を再度知っていただくことを通して、支えていくことや広めていくことが大事だと改めて感じました。集約型養殖(一般的な) 粗放型養殖(パルシステム)単一養殖(エビのみ)※バナメイエビ混泳養殖(バンデン魚とエビ)※エコシュリンプ (ブラックタイガー)放流尾数:約30 ~ 40 尾/㎡収穫量:約100kg/ha放流尾数:約3 ~ 4 尾/㎡収穫量:約10 ~ 100kg/ha人工飼料や抗生物質投与人工飼料の投与なし化学合成薬や抗生物質投与なし