ブックタイトルあーしあん301

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概要

あーしあん301

地域を元気に!2 千葉県柏市出身の27歳。富士吉田市の下吉田本町2丁目商店街の90年位前に建てられた美容室を営んでいた空き店舗を改装して、ホステルを経営しています。20年位前まではこのお店も商売をしていたとのことですが、この商店街、今はほとんどが店を閉めていてシャッター通りになっています。なぜ富士吉田市の地域おこし協力隊に? 出身の大学が、山梨県、富士吉田市と連携協力を結んでいて、所属している学生が富士吉田市に来て、この辺りのまちづくりや地域活性のお手伝いをするプロジェクトに3年生から参加していたのがきっかけでした。始めた時にはそこまで興味がありませんでしたが、だんだん仲間たちと楽しみながら空き家を改装する面白さに目覚めてきて、最終的には、ここ富士吉田でホステルを経営しながら暮らしていきたいと思うようになりました。そのために、4年生になる時に休学して関西にインターンに行き、復学して4年生の時に地域おこし協力隊として活動を始めました。仕事としては、空き家の活用と移住者のマッチングが主なものでした。下吉田本町2丁目商店街とともに これからは、若い人たちが地域の中で自分のやりたいことを実現していき、そして、それが地域にとっても価値があるということが大事になってくるのではないかと考えています。僕にとっては宿だったけれど他の人にとっては違うこと、例えばカフェだったりするのではないでしょうか。結果的に、この商店街の活性化になればいいとは思っていますが、一番の目的がそれではありませんでした。 3年前に地域の仲間たちと共に、初めて改装をしたのが6軒の木造長屋。当時は3軒分をシェアスペースとして改装しました。昨年、残りの3軒分をSARUYAの個室として改装しました。空き家の改装は、綺麗になおったのが目に見えてわかります。目に見えて誰にもわかることなので、地域の人たちからも注目してもらいやすい。若い人たちが頑張っているぞと思ってくれたと思います。認めてくれることで初めて大きくなっていく活動だと思っています。 宿業は2年目になり、運営も軌道にのってきました。海外からのお客さんが8割ですが、うちのお客さんが増えたことによって、この商店街を歩く人は増えたと思っています。素泊まりですが、お昼ご飯や夕飯をなるべく地元で食べてもらいたいと、地域の方々と一緒に、英語版の商店街MAPも作りました。富士吉田へおいでよ 最近の観光のあり方は変わってきています。豪華な施設にこだわる人の一方で、訪れた時だけでも地域の中に入って、地域の人との関わりを楽しむという人も増えてきています。吉田が面白い!SARUYAに泊まって、それを体感してみたいと訪れてもらうことから始まると思っています。 このエリアに自分のやりたいことを自分の力でやっていく若い人たちが増えて欲しい。そういう人たちが増えていけば、お店も増えていくし、新しいお客さんもやってくるだろうし、この辺りの新しいイメージもできてくると考えています。最終的には、商店街の未来をみんなで考えることができればいいのではないでしょうか。空き家に新たな力を注ぎ込む 赤松智志さん街中から郊外へと居住スペースが移り、大型商業施設でお出かけがてら買い物をすませる人が増えてきました。それまで地域を中心に栄えてきた各地の商店街の空き店舗は増え続け、シャッター通りになってしまった所もあります。時代の流れで、さみしくなってしまった地域の商店街(甲府市)。今月は、そこに活路を見出した赤松さん(富士吉田市)と、大学生と商店街がタッグを組んで地域を盛り上げているワイワイ実行委員会をご紹介します。