ブックタイトルあーしあん301

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概要

あーしあん301

3 やまなし若者中心市街地活性化(ワイワイ)協働事業とは、大学生を中心とする若者の柔軟な発想と活力ある行動力を活用し、産学官民等とコンソーシアムを組織し、協働して魅力ある街づくりや中心市街地の活性化を図るとともに、将来の地域リーダーとして人材育成を目的とした山梨県教育委員会の事業です。甲府駅北口に位置する朝日通り商店街は、山梨大学、山梨県立大学の学生を中心とした実行委員会(以下ワイワイ実行委員会)と活動しています。昨年度は「奇show店街」のテーマの元、商店街とのコラボ商品の販売、ハナミズキ祭りへの協力、コーディネートコンテストやハローウィン等のイベントを行いました。 現在主に活動しているのは6人。みなさん、知人やチラシ、大学の授業で活動を知り、地域の街づくりに興味を持って参加しています。今年初めて参加した守屋さんは、「大学生になるのにあたって、学校では学べないようなことを学びたかった。コンピューター関係の学科では絶対に学べない、人と人との関係を学びたくて始めました。」また津金さんは、「地元北杜市の商店街がシャッター街でさびれてしまったのですが、商店街の街並みがとても好きで、街づくりをやってみたいなと思いました。」と動機を語っています。 「昨年度は、今まで活動していた先輩が抜けてしまって、新たに始まった感じの年でした。運営面で苦労はしたけれど、その反面新しいことができたチャレンジの年でした。」と実行委員長でもある上田さん。商店街の方達との接し方に戸惑い、右も左もわからないところからの企画の考案、準備、イベントの運営、秋までの活動の前半は上手くいかないことが多かったようです。しかし、活動が波に乗ってきた後半を加藤さんは「だんだんイベントも回を重ねていくにつれて、今まで出てきた反省点等を見つめ直して、それをまたうまくできるように工夫したり、それぞれのメンバーの得意な分野やできる事がわかってきたりして、自分達の仲も団結力が高まって、いろいろなことがうまくいくようになってきました。」と話します。 一番印象に残っているイベントはコーディネートコンテストという山本さんは「初めて自分で企画から手掛けたイベントでした。朝日通り商店街ではないとできないことがしたいと思いました。ここには、6店舗服飾系のお店があります。それぞれのお店の物を使って組み合わせたコーディネートをファッションショーみたいな感じでやったら面白いのではと考えました。」と商店街のお店を紹介することに重点を置いたイベントについて語ってくれました。 ワインショップを営む河野さんは、「学生達がイベントをやってくれることによって確実に商店街を訪れる方は増えています。」と話します。最初は自己主張だけが強かったり、人の意見を聞くばかりだった学生達。商店街の方達と会議やイベントを重ねるうちに、年長の商店街の方達とのコミュニケーションの取り方や、企画やイベント時の問題の解決方法を学び、内容についても、自分達がしたいことから、商店街の活性化にとって良い方向性を考え進めてくれるようになったそうです。長く一緒に活動して育んだつながりが、商店街の活性化を支えています。商店街とタッグを組む大学生 ワイワイ実行委員会