ブックタイトルあーしあん303

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概要

あーしあん303

2私たちにできること「平和」について 1945 年8 月15 日 終戦の日です。その数日前、相次いで原子爆弾が投下されました。それによって世界で唯一の戦争被爆国となってしまった日本。戦後70 年が過ぎ、戦争を知らない世代が大多数となっている現代社会ですが、日本からしか発信できないこと、しなければならないことが今もあるのではないでしょうか。もう一度平和について考え、行動してみませんか。恐ろしい核兵器 広島と長崎に投下された原子爆弾。それから70年の歳月が経ち、平均年齢が80歳を超えた被爆者の方々は今も後遺症に苛まれ、子や孫への不安に苦しみながら核兵器の恐ろしさや苦しさを訴え続けています。 この惨劇は2発の原子爆弾によってもたらされました。今、世界には15,000発もの核兵器が現存しています。地球上の生命が全て滅亡してしまうほどの数です。 ”使いはしないだろう“”使われはしないだろう“で済ませられることでしょうか。被爆者の願い―核兵器廃絶 2016年10月、国連総会第一委員会(軍縮)が、核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」について2017年度から交渉を始める決議を123か国の賛成多数で採択しました。 これを受け、高齢となっている広島と長崎の被爆者の方々が「何としても核兵器のない世界を実現したい」との願いから、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」(ヒバクシャ国際署名)を集め、国連に届けようと活動を始めました。ヒバクシャ国際署名 「被爆者は、すみやかに核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求めます」この言葉は、署名用紙に記載されている、被爆者の方の心からの想いです。この活動は、2016年から始まり、年度毎に取りまとめて毎年国連総会へ提出し、NPT(核拡散防止条約)再検討会議の年に当たる2020年まで継続の予定となっています。 パルシステムグループは、平和を礎とする生活協同組合としてこの署名の訴えに賛同し、2017年度の署名に取り組み、核のない社会の実現に向けて一人でも多くの皆様に呼び掛けを行ってまいります。「核兵器のない社会に向けて 私たちにできること」講師:川崎 哲 氏(国際交流NGOピースボート共同代表) 核兵器は、国際法で禁止されていない唯一の大量破壊兵器です。核兵器禁止条約をつくるということは、核兵器のない世界をつくるための、いちばん現実的な方法です。禁止するルールがあってこそ、廃絶できます。持っている国に対して圧力がかかり、使いづらい状況になるからです。 核兵器は今すぐなくなるものではありません。「禁止⇒廃棄⇒検証⇒核のない世界」というように、ゼロであることを確認するまでは、数十年かかります。 今回のお話の中で「自分たちのこととしてとらえて下さい」と言われたことが印象に残りました。平均年齢80歳を超えた被爆者の方々は、核兵器のない世界を実現したいと強く願っています。平和への取り組みは遠い所の話になりがちですが、「ヒバクシャ国際署名」は私たちが出来る行動の一つです。一人一人の小さな行動が集まって大きな力になり、世界を変えるきっかけになります。今すぐ核兵器がなくなるわけではないけれど、そのための第一歩になります。 役職員学習会報告理事 堀内 春美