ブックタイトルあーしあん307

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概要

あーしあん307

3 今回お邪魔したパルブレッドの八王子工場でパン作りのメインとなる時間は夜中。その日に焼くパンの状況に合わせて細かく決められたスケジュール通りに、みなさん出勤されます。パルブレッドの前身は、埼玉県にあった小さな焼きたてパン屋さん「ボアード・ブロニュー」。素人同然から試行錯誤で始めたパン作りで、「大手で使用している添加物を使わなくても美味しくできるもの」という想いで、不要な添加物を減らしながら、美味しいパンにこだわってきました。ホシノの天然酵母を使い始めたのは、ヨーロッパのパン作りでサワー酵母などに着目していたところ、試しに日本で手に入るホシノ天然酵母でパンを作ってみたら、非常に食べやすく美味しかったからです。その後パルシステムとの取引が始まり、大同ミネラルパン浦和、せいきょうのパン屋さんなど会社名、立地場所は推移しましたが、現在はパルシステムの完全子会社パルブレッドとして日々パンを供給しています。 前述の過程の中でも、多量の粉やバター、クリームを計量する方、ホシノ天然酵母を扱う方、最後の目視の点検等、熟練された経験が必要な仕事も多いそうです。? クーリングタワーは、2階で焼き上がったパンをらせん状のラインでゆっくりおろしながら冷却するものです。パンの大きさや中に餡が入っているか否かで冷め方が変わってくるので、下ろす時間は一番時間がかかるものに合わせてあり、現在は大体90分位かけて冷ましているそうです。? パルブレッドの工場は、岩槻工場と八王子工場があり、入れてある機械の関係で、マフィン類は全て岩槻工場、5枚スライスのこだわり酵母食パンや機械を通してロールするパンは概ね八王子工場です。パンの種類は150以上が登録されていて、その中から季節や状況に合わせてカタログに掲載されます。 利用促進課の松本さんに聞いた『かしこいパンの保存方法』は、冷凍すること。ほとんどのパンが冷凍でき、する場合は届いてすぐがベストだそうです。空気を袋から抜いて、袋のまま冷凍もできます。 そして、冷凍したパンを焼く時のポイントは、オーブントースターをあらかじめ温めておくこと。なるべく早い段階でパンに焼き色を付けることでパンからの水分の蒸発を抑えます。クリ―ムやチョコレートなどの菓子パンも、中がまだ冷たいなと思ったら、レンジで3~4秒温めます。? 手でコロコロとりんごと紅茶のパンが成形されているのを見たり、もし機械が壊れても、人手とオーブンさえあれば焼けるというお話を聞いたりする中で、やはりパンは人の手で作られているということを実感しました。機械化は、組合員数が増えてパンの供給量が増える中での必然的な事でしたが、パルブレッドで焼かれているパンは要所で人の手が活躍している手づくりに近いパンでした。?パンの種類は150以上!元だね作り?↓生地仕込み↓一次発酵↓分割~成形↓二次発酵↓焼成↓冷却↓スライス~包装ミキシング(生地作り)↓一次発酵・熟成↓分割~包餡↓二次発酵↓焼成↓冷却↓チェック~包装パンの製造過程?????菓子パン 酵母食パン