ブックタイトルあーしあん308

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あーしあん308

2森林の環境を整備する日本は、国土面積の67%を森林が占める世界有数の森林大国です。過去において木炭やマキ等を燃料にしたり建築資材にしていたため、拡大造林政策が行われ膨大な人工林ができました。しかし、木材の輸入全面自由化により国産材の価格は落ち続けていきました。また、林業従事者の高齢化や後継者の不足など、林業が営まれる地域の活力が低下し、日本の林業経営は衰退していきました。しかし近年では、全国的に国内生産の木材の活用が再び注目されてきています。県の面積の約78%が森林の山梨県でも、森の整備を必要としている森林は多く、森林の半分を占める個人所有の方の整備が行き届いていない状況です。山の整備が遅れ森林が荒廃すると、木の価値を下げるだけでなく、土砂災害の原因につながってしまいます。充分な手入れがされず荒れた森林は、木同士が押し合い、成長を妨げあって育つため、弱った木は、倒木や腐朽してしまいます。間伐を行い、木の成長に必要なスペースを与えることで、良質な木を育てることができます。また、木の影が取り払われて日光を受けた山の土からは、新たな植物が育ち、草木がしっかり地面を掴みます。こうして、山はゆっくりと豊かになっていくのです。きちんとした森林が成立していない、藪、草と細い木、つる、ちょっと人が入って行けないジャングルのような場所の地拵えを行い、植林をして、また新しい森を作っていくのも森の整備です。森林の理想的なサイクルは、収穫時期を迎えた木の伐採→植林→育成です。伐採した木を丸太として卸すだけではなく、森林という資源をどんな工夫とアイデアで生かすことができるのかを、南都留森林組合では常に課題としているそうです。例えば、菌を打ち付けた原木のきのこ栽培キットや小枝で作成した名前入りストラップなどの商品販売のほか、木工体験などのワークショップも好評だそうです。天然木の魅力を身近に感じてもらうことによって、自然への関心を深め、森林の活用や保全への意識を高めてもらうことが、木材の地産地消の大きな目的のひとつでもあります。クリスマスツリーから考える山梨の森林都留市、上野原市秋山、西桂町、道志村等、主に山梨県の東部で森林整備を行っている南都留森林組合。森を整備管理する中で出てくる間伐材を、クリスマスツリーに活用する事などについてお聞きしました。整備されている森林未整備の森林