ブックタイトルあーしあん309

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概要

あーしあん309

3? 誰にもやってくる厄年(やくどし)、みなさんは気にしたことがありますか?厄と言われる年に、事故や身体の不調があると、厄払いを何もしなかったからでは…という思いが頭をよぎります。 広辞苑で厄年とは「人の一生のうち、厄にあうおそれが多いから忌み慎まねばならないとする年。」そして厄とは「くるしみ、わざわい、受難」と書かれています。 男性と女性の厄年は異なり、本厄は表の太字の年齢です。そして赤字は大厄と呼ばれ、凶事や災難に見舞われる確率が非常に高いので、十分に警戒をしなければいけないとされています。 厄年の前1年間は前厄と言われ厄の前兆が現れる年、後の1年間は後厄と言われ厄の恐れが薄らいでいく年と言われており、本厄と同様に注意しなければいけないとされています。凶事や災難を未然に防ごうと本厄やその前後の年に、神社などでお祓いを受ける方もいます。地方によっては、厄年に盛大に豆まきを行ったり、旅行に行ったりして厄を落とすところもあります。 日本の年齢には、数え年と満年齢があります。通常は厄年の年齢には数え年を用いますが、川崎大師では数え年ではなく満年齢で厄年を計算するそうです。 厄年は迷信とも考えられがちですが、19歳(女)、25歳(男)は青春期に当たります。また33歳(女)、42歳(男)は中高年期への過渡期に当たる事から、人生の曲がり角でもあり、男性の場合は社会的にも責任が重くなり、その為に精神的・肉体的にも疲労が多くなる事が考えられます。女性の場合は子育てあるいは主婦として非常に多忙な時期であり、不慮の事故やけが、病気なども起こりやすいとされます。 まだまだ年齢的に若い気がしますが、大厄(女33歳・男42歳)では肉体的にも体力の低下や反射神経の鈍化が少しずつ出てくる時期でもあり、健康管理等の面で注意をしなければいけなくなる年頃のはじまりでしょうか。 また、数字のごろ合わせで、42は「し・に」の音が「死に」に通じるとして、33は散々と読めるとして凶運・不縁起の年齢と言われることもありますが、日本では言葉や数字のごろ合わせが昔から好まれていて、気にしてしまうという事情があります。車のナンバーでも、「645」(無事故)「753」(和み)…、ナンバーを決める時に知恵を絞った方も多いのではないでしょうか。 平安時代の貴族は毎年厄払いをし、江戸時代では暦の普及とともに厄年も普及し神社仏閣での厄除けが流行しました。 厄年のような考え方は、日本だけではなく、イギリスやスペインといったキリスト教国、エジプトやトルコといったイスラム教国にも同じような風習があるそうです。 県内でも富士吉田市のある地域では、厄年の男女が、地域を昔から守っている神社に集まり、神主さんに厄を祓ってもらった後、豆まきをします。豆はもちろんのこと、地区によっては景品名が書いてある紙が入ったポチ袋をまいて商品と交換するところもあります。普通はトイレットペーパーや洗剤、ティッシュやみかん等ですが、豪華な地区では家庭用電気製品やホテルの宿泊券!という商品もあります。 豆と一緒にお菓子も撒きます。老若男女、競って拾います。撒くのも楽しい「節分祭」、地域の一大イベントになっています。厄年ってなんだろう前厄本厄後厄男 性24歳25歳26歳41歳42歳43歳60歳61歳62歳女 性18歳19歳20歳32歳33歳34歳36歳37歳38歳~武田神社にて~