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概要

あーしあん319

2日本の魚事情 1990年頃より世界各国の水揚げは微増になっています。しかし日本では、1977年の200海里の漁獲規制があってからは減少が続いています。そのような状況の中、2014年の世界の漁獲量は1億9,580万トン(前年比2%増)で、このうち・ 漁船漁業生産量…9,466万トン(前年比1%増、ここ数年横ばいに推移)・ 養殖業生産量…1億114万トン(前年比4%増)となっています。 国内では年間890万トンの水産物が消費されていますが、その内訳はこの数字から見ると、日本の食卓に上がる水産物は半分位が輸入品であると考えられます。 ここ10年位、海外においても漁船の性能がよくなり漁獲圧(獲り過ぎ)が高まっています。また黒潮の蛇行、三陸沖の暖塊水、海水温の上昇等、魚にとって生息する環境が大きく変動しています。そのためか、毎年、同じ時期に同じ場所で漁獲されていた魚が獲れなくなっています。ただ、各地にある定置網、各種の漁獲では全く魚がない訳ではなく、魚種の変化が見られます。しかし、いつもと異なる魚が漁獲されると産地では、その魚種の対応施設や加工場もなく、二束三文で販売されるしかありません。 異常気象や異常な潮流等の今までと異なる環境は、魚の生育、水揚げには大きく関わっていると思います。旧築地市場の方に聞くと、市場に上場される鮮魚が、ここ数年、毎年5%位減少しているとのことでした。市販で手軽に買える魚が外国産ばかりなのはなぜ? 日本の漁業は中小型の漁船がほとんどで魚種も多種に及んでいます。水揚げの多いのは「いわし、さば、あじ、さんま、秋鮭、いか、ぶり、たら」等で、その他は多品種で少量となっています。資源の保護も、生産者が多いため難しい問題があります。日本でも勿論、漁獲制限は魚種によって設定されています。 海外の北欧、アメリカ等では、少品種の魚を大型の漁船で大量に水揚げしているので低コストで漁獲できます。(ノルウエー産さば、アイスランド産ししゃも、アラスカ産紅鮭・真だらなど。養殖ものでは、ノルウエーサーモン、チリ産養殖銀さけ等) 海外では漁獲の制限パルシステムのお魚屋さんに聞いてみました!シーボーン昭徳のまき網船団あーしあんにいただいたお魚についての質問を、カタログのお魚のコラムでおなじみのパルシステム水産課 高木清章さんに聞きました。国内生産…480万トン    +輸  入…410万トン