ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

あーしあん321

 2019年4月30日に現天皇陛下がご高齢等を理由に退位され、翌5月1日に皇太子様が即位されることになり元号も変わります。 タイトルの元号は、年号とはほぼ同じ意味で使われています。誕生日を伝える時などなじみがあるのは年号ですが、法律など公の場では元号を用いることが多いようです。広辞苑によると、元(年)号は「年に付ける称号」で、始まりは世界的には漢の武帝が西暦紀元前140年に号した「建元(けんげん)」、日本では孝徳天皇が645年に号した「大化(たいか)」です。天平時代の数年を除き、漢字2文字で名称が付けられています。 大化から平成にいたるまでの約1400年間で247の元号が付けられてきましたが、災害や天変地異、戦乱、即位によって改元されてきました。黄金を献上されたことや彗星の出現という理由も!当時はわりと気軽に元号を変更していたのでしょうか。 さて、気になる新元号ですが、昭和54年に制定された元号法には以下のルールが定められています。・ 政令で定める。・ 皇位の継承があった場合に限り改める。 元号選定の具体的な条件は1. 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。2. 漢字2字であること。3. 書きやすいこと。4. 読みやすいこと。5. これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと(過去の元号の再使用は不可)。6. 俗用されているものでないこと(人名・地名・商品名・企業名等は不可)。等が挙げられていますが、巷では“過去の元号とイニシャルがかぶらない”“中国の歴史書から出典されている”というようなことも言われています。 「平成」が決定した時の流れは、大まかにいうと政府が漢文学や国文学関係の有識者に依頼し、懇談会等で案を出してもらい、最終的に閣議で協議・決定しました。発表の場面を覚えていらっしゃる方も多いと思います。 11月号の投稿テーマで次の元号の予想を募集したので、ぜひ今月のぱるレターのコーナーをご覧ください! 現在は日本でしか使われていない西暦以外の元号は、日本独自の文化とも言えます。その言葉の意味を知り、大切にしていきたいですね。~元号~長かった元号1 昭和(しょうわ)1926 ~ 1989 年(64 年間)2 明治(めいじ)1868 ~ 1912 年(45 年間)3 応永(おうえい)1394 ~ 1428 年(35 年間)短かった元号1 朱鳥(しゅちょう・すちょう・あかみとり)686 年の中の2 か月と2 週間と2 日2 歴仁(りゃくにん)1238 ~ 1239 年の中の3 か月と2 週間3 天平感宝(てんぴょうかんぽう)749 年の中の4 か月と2 週間と1 日※歴史上のことなので諸説あります。新元号は「?」