ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

あーしあん323

3して乗り越えていくことが楽しみでもあります。土作りが大事だと思っている方が多い中、私はいつ種をまけば、農薬や化学肥料も使わず出荷できるのかという作型を大事だと思っています。その作型で失敗した経験はありますか?雅巳―毎年違うので、少しずつ早くしたり遅くしたりと試験的に行う中で、失敗はありますが、うまくいけばそのタイミングで行えます。自分の持っているデータは宝なので、そこを追求していくのが、おもしろいです。息子さんに今後期待すること雅巳―親がこう思ったから、こうやれということはなくて、自分がやりたい農業を自分でやっていけばいいと思っています。今まで一緒に仕事をしてきたので、俺の考えていることはわかっていると思います。だからといって俺の考えに気を使いながらやることはないけど、俺が生きているうちは、多少は気を使ってもらいたいとも思っています。自分の考えをしっかり持って欲しいです。考えが違えば、議論すればいいのです。これからチャレンジしたいこと雄高―自分が作る野菜が売り場で主役にはなれなくても、飾りではありたくないですね。有機の野菜を必要以上に高く売る必要はないと思っていて、きちんと手をかけて、継続して生産できるように作っていけば、売り上げ等は後からついてくると思っています。体を動かすことなど作業に関しては、たぶん誰よりも早くできるとは思いますが、勉強不足をすごく感じています。どういう原因で、こうなったのかがまだまだわかりません。雅巳―実は、今年はトラックを使って東京で移動マルシェをやりたいと思っています。これから、TPPの発効で安い農産物がどんどん入ってきても、既存の流通に頼らずに、生産者と消費者が、野菜を通じて直接結びつくような関係を作りたいからです。顔を見て売り買いする…、そういう関係を作っておけば、生き残っていけるかな。雄高―農業に対しては迷いがありましたが、いざ始めてみると、外で仕事をするのは気持ちがいいし、うまくいかないことがおもしろいと、だんだんわかってきました。今は販売の仕事もしたいけれど、生産の仕事もしたくて、それをうまく両立していくことができればと思っています。それと同時にパルシステムの交流会に自分もぜひ参加したい!消費者とつながることを大事にする1年にしたいです。消費者に望むこと雅巳―クレームが生産者と消費者を育てるので、お互いに成長するために、野菜を見た目だけではなくて味で判断するなど、感じたことを話しあえれば、もっといい関係ができると思います。そのためには、早い対応が必要なので、そこを、生協に対応してもらいたいですね。雄高―消費者の方には、機会があれば畑を見に来てもらいたいですね。そして、ちょっと仕事を一緒にやってみたりとか、そういう機会を作っていきたいと常日頃考えていますが、なかなか人手不足で実現しませんね。親父のセナカ パルシステム山梨 特集* 作型(さくがた、さくけい)とは農業特に野菜、果樹、花などの園芸作物において、自然条件とは異なる時期に栽培を行おうとする時に設定される様々な条件・技術の組み合わせのこと。(ウィキペディアより)梶原雄ゆ高たかさん大学卒業後県内スーパーに就職6年前から梶原農場で就農