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概要

あーしあん366

2学ぶ意欲を持つ学生の進路を応援 奨学金制度を利用し、社会に出てから返済に追われて苦しんでいる若者が多くいることをご存知ですか?貸与型の奨学金は、いわば借金。卒業後、長期間にわたっての返済や、返済のために職業の選択の幅が狭められるなどの問題をはらんでいます。 また大学や短大、各種学校などに進学したくてもできない若者にとっては、自立した生活を送ろうとした時にスタートラインに立てないという不公平さがあります。伴走支援が大事 この制度の一番の特色は、伴走支援団体と奨学生を一組と捉えていることです。「学び」の意欲を持ちながらも進学することが叶わない若者の背景には、経済的理由だけでなく、様々な事情があります。単に金銭的な支援をするだけでは充分とはいえず、細やかな精神的ケアやサポートができる伴走支援団体の役割が重要となってくるのです。 こうした細やかな制度設計は、先行する2020年度奨学金モデル事業での試行錯誤を参考にしてつくられました。モデル事業での伴走支援団体の一つ「一般社団法人くらしサポート・ウィズ」は、パルシステム連合会や生活クラブ生協・東京などを設立母体として、2004年に開設されました。「くらし全般の相談」「居住支援」「若者支援」の3事業を柱としています。2021年には年間2709件の相談を受けました。その知見を活かして「パルシステム給付型奨学金制度」の制度設計・他の伴走支援団体へのアドバイスなどを行なっています。「パルシステム給付型奨学金制度」は、困窮する若者が増えている今の社会で、学生の負担を少しでも減らし、安心して学業に専念できるようにと2021年度にスタートしました。誰ひとり取り残さない ― 若者の未来をつくるパルシステム給付型奨学金