ブックタイトルあーしあん335

概要

あーしあん335

2　カナエールは英語で表記するとＣａｎＡｙｅＬＬ…「Ｃａｎはできる。できるようになる。はじまり、はじめるのＡ。ＹｅＬＬを送ったり送られたり」という想いが込められています。様々なドライフルーツやジャム、コンポートを届けてくれる「くわの家」はこの会社の、聴覚や知的障害がある方が利用する生活介護・就労継続支援を行う事業所。クッキー、果物の加工販売、和紙・布を使った小物作り、陶器製造販売等、本当に多種多様なものを手がけています。県が中心になって行った農福マルシェでパルシステム山梨の担当者と出合い、うまい甲斐に商品を掲載するきっかけになりました。くわの家が農福連携の取り組みを始める前から、代表の雨宮さんが甲州市出身だったこともあり、利用されている方がスモモ等の果実畑に作業に行っていました。その時に出荷の基準に達していない果実の多さに驚き、何か有効活用できないかと試行錯誤したことが、現在のジャムやコンポート、ドライフルーツの製造につながっています。　「食べた時に変な甘みが残らない」、「果物本来の味が活きる」とパルシステムの花見糖を使っています。また山梨県産果実の生食でも食べることができるものを新鮮なうちに、人工的な添加物は使用しないで製造。　様々な事情を抱えた方が、自分ができることに取り組み、調理、ラッピングや販売まで行っています。作業や活動をする中で、今まで身に付けた力を維持し、できれば伸ばしていきたいと施設の職員は奮闘。対人関係が苦手という方も多く、働きかけや作業の経験を通して、一歩ずつ歩んでいる利用者の方たち。懇切丁寧に作られた商品には、それが真っ直ぐに味に出ています。　ドライフルーツからヒントを得たというフルーツティーの製造にも着手、キウイのコンポートは開発中です。吉字屋さんの米粉を使用したクッキー・グラノーラも、もうすぐ販売予定。就労支援面での目標は、1円でも多く利益を上げること。その利益は全て、働く方に還元されて、やる気とやりがいにつながっています。合同会社カナエール～創造工房くわの家～うまい甲斐のNew Faceパルシステム山梨の独自チラシ「うまい甲斐」。毎回のチラシに掲載している農畜産物や加工品の生産者や加工場は、所狭しと12～13カ所も！厳選された商品を提供していただいています。現在、パルシステム山梨と取引がある方たちは、県内外を合わせて60か所以上！　ここ1～2年で新しい生産者やメーカーの商品をたくさん掲載しています。今月は、そんな方たちのこだわりやおいしさをご紹介していきます。笛吹市