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概要

あーしあん337

2 山梨県内の子ども食堂運営者によるグループ「にじいろのわ」の内藤陽一代表に、パルシステム山梨の古家滋子常任理事がお話を聞きました。パルシステム山梨では、パルシステムグループの事業運営上発生する余剰青果を今年の2月から、協定を結び無償で提供しています。 内藤代表ご自身も月に1度親子料理教室という形で、子ども食堂を運営されています。(以下古家常任理事:古、内藤代表:内)古―ご自身が、子ども食堂を始めたきっかけが何かありましたら教えてください。内―2015年にマスコミに子ども食堂が取り上げられるようになり、自分達にもできるのではないかと考えました。子どもが通っていた小学校の父親の会から始まり地域へ、ひいては甲府市に広げることができればと活動を始めて丸4年になり、5年目を目指してやっているところです。今は、コロナウイルスの関係で公民館が使えなくて活動ができずに歯がゆい思いです。しかし何かできないかと、フードパントリーの活動を始めました。フードパントリーとは、食品の支援を必要とする時に、誰でも食品が受け取れる場所のことです。昨日も、パルシステム山梨さんからの支援をいただき、保存がきかない、きゅうり、トマト等の青果を配らせてもらいました。りんごもあってうれしかったです。 賞味期限が短いお菓子でも2週間あれば、その日に配ることができるので、対象者の方にもきちんと説明して、理解していただく中で利用してもらっています。支援の輪が次々広がっていますが、その始まりはパルシステム山梨さんが支援の手を差し伸べてくれたことからのような気がしています。古―現在県内で活動する28カ所の子ども食堂が、横のつながりを作っていこうと「にじいろのわ」を立ち上げたのですね。内―昨年の7月に県が開催した子ども食堂の研修会の時に登壇して話をさせていただきました。各食堂も現在の状況を発表し、その時に面識もできて、尚且つ集まっていたメンバーがネットワークを作ることの重要性を感じスタートしました。 毎月1回定例会を開催し、情報交換、支援の情報の発信と共有を行うと同時に、今までの私達の経験からのバックアップもしています。やりたいけれどやり方が分からないという方が多く、「どうやって子ども達を呼べばいいのか」「子ども達が来ない」という相談を受けた時には、初めから成功を求めず、1人でも2人でも来ているという事は大切で、もう少しハードルを下げて気楽に考えましょうとアドバイスすることが多いですね。民生児童委員の方にも声をかけて、そこで気になる子がいたら教えてもらって、まずは一緒にごはんを食べることから始めてみる。地域性もありますし、やってみないと分からない部分が多いです。古―運営はどのようにされていますか?内―有志のボランティアで活動しています。誰が事務局という事もなく、組織化もされていません。育み自立を支援!