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概要

あーしあん337

3古―地域との関わりはどのように考えていらっしゃいますか?内―地域密着が僕らのスタイルです。顔が見える関係…「あそこに行けば誰かと会えるよね」…「話ができるよね」そういう体制を作っていきたいと思い、各自治体の方にも声をかけています。点を線で結ぶように、地域の小さな活動を支えていきたいのです。古―内藤さんの食堂を利用している方は、何人位なのでしょうか?内―20~ 30人位ですね。月に1度親子の調理体験としてやっています。基本的に準備はするけれど、調理はやってもらう…みんなで作って、みんなで食べます。問いかけられたらそれに答えて教えるだけです。古―子どもたち同士の教え合いやふれあいもあるのですね内―味噌汁が作れなかった子が1年後には作れるようになっています。味噌汁は嫌いだけど、なぜか豚汁は飲めるという子がいました。豚汁は、様々なイベントでも提供される機会が多く、なじみがあったのかもしれません。豚汁を自分で作り続けることによって、その後味噌汁も飲めるようになりました。食卓に上らないことが、好き嫌いのきっかけになることもあります。古―こども食堂に来ることによって、色々な食べ物を経験して、食べることができるようになったものが増えて、食の経験や学びにもなっているのですね。内―サラダが大嫌いだった子が、ポテトサラダを自分で作って食べたら「こんなにうまかったんだ」とびっくりしていました。調理教室で作る過程を知り一生懸命作って、それが美味しかった!という経験から、家で台所に立つきっかけになり、皿洗いを手伝ったりするようにもなったそうです。それ以外でも、生活にちょっとした変化を巻き起こしています。 今来ている子ども達が大人になった時、あの時、おっちゃんとおばちゃん達に教えてもらったからできるんだ!ということがあれば、本当に嬉しい。それを目指してやっています。古―そして、子ども達が大人になった時に、助けが必要な子ども達を助け、教えという事にもなっていくのでしょうね。内―施しを受けたくないという人は多いです。少額でもお金をとる、共同作業等の対価で食べることができるというシステムは、とても大事だと思っています。そんな依存をうまないシステムにこだわっていきたいです。半年、1年先はどうなっているのか…、自立できることを視野に入れています。 今、子ども食堂に興味がある方へ、いろいろなお手伝いをする準備があります!ぜひ、始めて欲しい!ぜひ、にじいろのわの話を聞いて欲しいです!(取材日 3月17日)にじいろのわFacebook#にじいろのわつながって子どもを