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概要

あーしあん338

3 モモとすももを届けてくれる生産者グループで、現在は6軒10名が所属、総栽培面積は御坂町を中心に10ヘクタールで東京ドーム約2個分です。以前「御坂うまいもの会」の一員としてパルシステム山梨に出荷していた方もいます。就農した2代目の息子さん達が何人かいる中で、若い農業従事者が活躍しやすい環境で農業に取り組みたいと改めて設立しました。総会を行ったのは2019年3月14日。地元の産地だったこともあり、それを機にパルシステム山梨に出荷が始まりました。 名前は、親しみやすく1回聞けばだいたい覚えてもらえるのではという期待を込めて決定。エコチャレンジ栽培を始めたきっかけは、もともとそれに準じた栽培を行っていたからだそうです。 苦労しているところは、除草剤を使用しないので機械や手作業で行う草取りが大変なことと、農薬をできる限り抑えていること。果実は1年に1度しか採れないものなので、様々な選択に失敗してしまうと、その年は出荷できる割合が減ってしまうので、「毎年ドキドキしています!」とのこと。 エコチャレンジ栽培で、化学肥料を使用しなかったり、農薬の使用回数を半分以下にしていくと、近年の気候変動が原因で、爆発的に害虫が増えたり、病気が発生した時にすぐに対応することが難しいという一面があります。 しかし定期的にみんなで集まり、品種や農薬についても、何をどのように植えたり使ったりするのか、お互いが持っている経験や知識を総動員して話し合って決定。1人だと大変なことも、「みんなでやっていく」ことで乗り越えています! 6月の半ばにはすももが、7月に入ったらモモが出荷されます。すももは太陽・ケルシー等6種類ほど、モモは早生・白鳳系・白桃系等10種類ほど、品種は週替わりになる予定です。安心・安全と美味しさにもこだわった果実を栽培するももっこファーム山梨。これからは、もっとメンバーを増やして、県内でも有数の産地になっていきたいとのことです。 今年から合同会社になった「ぴりまるけ」、童話に出てくる妖精の名前かと思いきや、東海地方の方言で、「ぴり」は辛い、「まるけ」は「○○だらけ」の意味で、辛いがいっぱいという意味の社名。摘果したブドウの実から搾る果汁と笛吹市内の畑で栽培するからし菜から採る種でマスタードを生産。また八代の農家から引き継いだ、はねだしを使用したスモモのペーストも販売しています。笛吹市の地域おこし協力隊で農産物の加工品や就農のための研修に携わり、協力隊在籍時から製造していましたが、任期が切れるのと同時に独立。 山梨の名産は桃とブドウ。はじめは摘果した未熟な桃の加工品に取り組みましたが、思うような結果が出ませんでした。その頃県内各地で開かれていた農産物の加工セミナーで、たまたま講師の方が話した、「山梨とフランスは、風土や雰囲気が似ている。マスタードが面白いかもしれない」との言葉から、製造方法さえ知らなかったマスタードについて調べていくと、昔はフランスでマスタードを作るのにブドウの未熟な果実を使っていたことが判明。これを応用したら面白いのではないかとマスタード作りが動き出しました。酢とからし菜の種で作るマスタードですが、ブドウの未熟な果実を酢に代用しています。 昨年はテレビで取り上げられたことから知名度が爆発的にアップ、あっという間に品切れになりました。からし菜は、9~10月に種をまいて冬を越えて、4月に花が咲き6月に種を取るので、商品が完成するのは秋位とのこと。今年度は3回目の製造、「まだまだ思いもよらないことが起こるかも」とのことですが、ちなみに去年は、撒くタイミングの問題なのか、種が全然とれなかったそうです。 商品名は「ふえふきマスタード」すっきり辛いプレーンに加えて、今はスモモとワインのフレーバーがありますが、ハニーや、ハーブを混ぜる等種類を増やしていく構想もあります。 マスタードの完成と販売開始は秋頃、9月位にはチラシにも掲載される予定となっています。ももっこファーム山梨ぴりまるけ合同会社笛吹市笛吹市