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概要

あーしあん343

3~サンファーム堀口さんから~ サンファームの産地全体が、畑や家屋に大きな被害を受けました。しかし、400名以上のパルシステム会員生協の役職員や生産者消費者協議会の産地の方々が、被害の1週間後位から、応援に駆け付けてくれました。3週間に渡って家の片づけ、園地のごみの撤去等支援していただきました。水田も泥やごみを撤去していただいて、なんとか形になりお米の収穫も望めそうで本当に良かったと思っています。 メンバー全員の家が1階は流されたり泥が入るなどしましたが、現在は1件を除いてほぼリフォームが終わり、なんとか自分の家に住める状態になりました。しかしその中で、半分の生産者は倉庫が全壊して解体、その場所をやっと更地にした状態で、倉庫の立て直しが、まだまだこれからになります。倉庫や冷蔵庫をなんとか使用できる生産者の方に融通してもらって、あの手この手でやりくりをして出荷している状態です。 被害の影響で、樹木は障害が根に出たり、枝の成長がよくなかったりというストレスを抱えてはいますが、なんとか花が咲きりんごも実っています。「エコ・りんご」は「つがる」から始まり、「秋映」「千秋」「シナノスイート」が出ます。11月からは、「王林」などの黄色いりんご、メインの「ふじ」も出始め、「名月」も出てきます。組合員のみなさんへ 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。職員の方から始まって、組合員の皆さんの励ましの言葉、義援金やりんごの購入も…、本当にいろいろ応援していただきました。 サンファームでは、千曲川決壊の被害によって廃業する生産者は一人もいません。みんなで、エコも頑張って続けていく!という決心の元、今年度もエコ・チャレンジ栽培をスタートしました。そして、現在、栽培基準をクリアして提供できているのは、支援をいただいたおかげだと思っています。これからはエコ・りんごを栽培しお届けすることによって、皆さんにお返ししていきたいという気持ちでいます。(電話取材9月21日)サンファームの被害の状況支援の様子園地での作業の様子~サンファームの今~ 昨年の台風19号の記録的な大雨で、長野県長野市では千曲川の堤防が決壊し、5千世帯が浸水。りんごの産地「サンファーム」も、メンバー全8世帯の家屋と畑のほとんどが浸水被害を受けました。化学合成農薬や化学肥料の使用を抑える「エコ・チャレンジ」基準を所属生産者が100%クリアするサンファーム。25年以上にわたる産直関係と、高い栽培レベルを維持する産地です。「つがる」や「紅玉」の出荷が終わり、11月に旬を迎える「ふじ」の収穫作業が本格化するタイミングでの被害で、ほとんどの畑は水没しました。浸水は深いところで床上1.8メートルに及び、場所によっては50センチもの泥が堆積しました。パルシステム山梨職員も支援活動に参加しました 千曲川の氾濫から1か月が過ぎても、地区一帯が埃と泥でアスファルトすら見えず、りんご園ではりんごの木が泥に浸かり、無数の流木やゴミが流れついて、園地は色を失っていました。 必死に泥やゴミを運んでも全く景色は変わらず、このまま帰ってしまっていいのかと、やり切れない気持ちでいると「若手生産者である自分たちは、誰一人諦めませんから。」と話して下さったので、僕たちも様々な形で支援ができるはず、今こそ産直なのだ。と、実感しました。(一宮センター供給リーダー 石井友也)