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概要

あーしあん344

2しっかり咀嚼で健康に! 消化は胃や腸だけでなく、口から始まります。唾液には消化酵素や抗菌作用もありますから、噛んで唾液を出すのはとても大切なのですが、加齢とともに歯を失ったり義歯が合わなくて噛めなくなったり、飲み込む力が弱くなったりすることが深刻な問題となっています。 私たち管理栄養士・栄養士は、食べる人に合わせて切り方や加熱時間を考え、工夫していろいろな食材を満遍なく食べることを心がけるように、個別栄養相談で支援しています。硬いものを食べやすくするには、「繊維を短く切る」「面積を広く、薄くスライスする」ことが有効です。細かく切ってしまうと、かえって口の中でまとまらない為、噛みにくくなったり歯に挟まりやすくなります。 食べることが健康に与える影響は、生まれる前から始まっています。1964年東京オリンピックが開催された頃から、日本の食生活は大きく変わりました。健康志向から、栄養や食事の情報も手に入れやすくなり、また数多くあります。しかし、健康を意識した「食べ方」にはなっていないのでは?と思う事もあります。お腹が空いたら食べるのではなく、何をどう食べれば健康に暮らせるのかを、多くの人に興味関心を持ってもらえたらと感じています。 口から食べる、噛む、飲み込む、これは健康を維持するためにはとても大事なことです。最近では高齢者のフレイル予防事業で、1年間に体重が2㎏以上減った75歳以上の方を対象に訪問栄養食事指導が始まりました。体重は、栄養不良や筋肉量のバロメーターです。平均体重を基準に、体重を減らさない様に!!〝食べることは生きること〟健康を保つためにしっかり食事を摂りましょう。そして、噛む回数を少しでも多くと意識してみてください。唾液は消化に役立つ酵素を持っていますから良く噛むことが大事です。一人一人に合わせた食事を、よく噛み、楽しく食べて、健康で元気な生活を守りましょう。栄養管理と咀そ 嚼しゃくによる健康づくりと口腔衛生について歯を磨いて口の中を清潔に保つこと、しっかり噛んで食べることは、病気の予防や認知症の予防にもつながります。管理栄養士の深澤幸子さんと歯科衛生士の坂野さおりさんに詳しくお話していただきました。※たすけあい活動助成金事業(企画:西桂センター)!(^^)! よく噛めるおやつ~大学芋はさつま芋だけじゃないよ~(基本は大学芋と同じ作り方です。)ごぼう(根菜類なら何でもOK)……… 300g便利つゆ(しょうゆでもOK)………小さじ2花見糖… …………………………… 40gごま…………………………………小さじ1菜種油(揚げ油)……………………… 適量ごぼうは薄く適当な大きさに切り、電子レンジで加熱する。食べやすい柔らかさになるように加熱時間を調整してください。ごぼうを素揚げする。便利つゆ(しょうゆ)、花見糖を煮詰め、素揚げしたごぼうを入れ、からめる。ごまをかける。材料作り方1234深澤 幸子さんプロフィール(公社)日本栄養士会 災害支援チーム(JDA-DAT)運営委員(公社)山梨県栄養士会 副会長