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概要

あーしあん344

3口の中を清潔にして健康に! 世界で新型コロナウイルスの感染が拡大してから、気分が沈みがちになっていませんか?実は感染症にはインフルエンザや歯周病、むし歯など軽いものから重いものまで、私たちの回りにはたくさんあります。ですから、基本に立ち返って前向きに日々の健康を考えるチャンスにしてみましょう。 手で物を食べたり、目をこすったりすることによりウイルスは体内に入ってきます。それを予防するためにうがい手洗いをする必要があります。鼻の通路、鼻水、口、唾液などはウイルスの侵入を防いだり、ウイルスを体の外へ出してくれる力があります。 しかし、口の中が汚れているとその力が弱まり、感染症にかかりやすくなってしまいます。 舌の上が汚れているとウイルスが繁殖しやすくなるのはご存じですか?舌を清潔に保つことで感染症にかかりにくくなり、重篤化することを防ぐことができるのです。 成人の歯周病菌は様々な感染症を重くすると言われています。40代以上は80~90%の人が歯周病にかかっているというデータがあります。年齢とともに口の中の状態が変化し、歯肉は少しずつ衰えてきます。歯周病軽度の頃は自覚症状はあまりありません。中度は出血や歯肉がやせてきます。重度は歯が揺れる、かみにくく物が食べにくくなる…といった症状が現れます。 慢性疾患がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化のリスクが高くなると言われているので、慢性疾患自体を進行させる歯周病のケアをすることはとても重要です。 歯は28本あります。全ての歯が歯周病になるわけではないから大丈夫、と思っていると大変なことになります。早めに歯医者に行って、ケアやアドバイスを受けることで軽度の状態を維持できます。効果的な口腔ケア① 歯磨き 歯磨き後には鏡を見て、きちんと磨けているかや、口の中の状態(出血がないか、歯茎はピンク色をしているか、歯に挟まりがないか、口臭)をチェックしましょう。 歯ブラシは衛生面を考えて1か月に一度は交換、サイズも合っているか確認しましょう。 口の中がいつも潤っていることも大切で、そのためには、ぶくぶくうがいをすることを心がけましょう。一日の唾液量は約2?ですが、年齢とともに減少。首の筋肉が固まり、血流が悪くなるため唾液が分泌されにくくなるからです。顔のマッサージや首を温めることで分泌を促してみましょう。 食事後の口内には何時間か経つとプラーク(歯垢)という細菌の塊が口の中で悪さをします。食後は、プラークになる前に早めに磨きましょう。 また、食後は口の中が消化のため酸性になり、食べ物だけでなく、歯も溶かしてしまうので、食後に水やお茶を飲むと良いです。小さいお子さんの歯はエナメル質が薄く影響を受けやすいので、ぜひやってみてください。② かかりつけ歯医者をもちましょう 定期的に受診し、ブラッシング法が正しいかも確認してもらいましょう。むし歯や歯周病の予防のために、歯科医とうまく付き合うことが大切です。 最後に、朝、起床後の歯磨きはとても大事です。就寝中は口の中のミュータンス菌や歯周病菌が増えています。歯磨きやうがいで口の中を清潔にしてから食事をすると、味がより分かるようになります。歯磨きは清潔にすることだけでなく、口の運動、おいしく食ベられること、病気の予防にもつながっているのです。 一生自分の歯でおいしく食べる、一生自分の笑顔を大事にすることを目標に頑張りましょう!坂野 さおりさんプロフィール在宅療養指導・口腔機能管理認定歯科衛生士山梨県歯科衛生士会 組織・災害支援員