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概要

あーしあん354

2パルシステム初のオンラインによる公開確認会 新型コロナウイルスにより昨年度から延期となった今回の公開確認会は、厳しい感染状況が続いたことから現地への訪問はなく、オンラインで実施されました。 監査の対象は兵庫県北部に位置する但馬地区で育った「コア・フード兵庫こしひかり(コウノトリ育むお米)」です。但馬地区とコウノトリ この但馬地区は経済発展に伴う環境の変化により、野生のコウノトリにとって最後の生息地となった場所です。コウノトリは翼を広げると2mにもなる大型の鳥で、カエルやどじょう、フナなどを1日に500g も食べるため生きものがたくさんいる環境でないと生息できません。そこでコウノトリと共存するくらしの復活を目指し、たくさんの生きものや豊かな自然と安全・安心なお米を同時に育む農法を確立しました。 はじめは5人の生産者からスタートし、勉強を重ねていくうちに地域全体で取り組む必要があるのではないかと考え、全国的には珍しく行政・生産者・農協が三位一体となって生きものを増やす取り組みをしています。 地元の小学生への学習も行っており「もっとコウノトリを増やしたい!」と生徒からの提案で2016年から徐々に学校給食へ使用され、今では毎日米飯給食になりました。また、市内にはコウノトリが電柱に巣を作って感電するのを防ぐために、人工巣塔を20か所以上も設置しています。2005年に5羽のコウノトリが放鳥され、地域での努力が実り現在では、246羽にまで増えました。JAたじま 公開確認会コウノトリ育むお米(コア・フード)公開確認会とは1999年より始まったパルシステム独自の取り組みで、消費者である組合員が直接確認(監査)を行い、理解し合ってともに課題の解決につなげていく仕組みです。私たち組合員にとっては、いつも食べているものについて深く知ることのできる発見の場でもあります。パルシステム山梨でも、2019年にコア・フードのにんにくや玉ねぎを生産する株式会社ファーマン、2017年にたまごでおなじみの峡南鶏友会等で開催されています。