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概要

あーしあん354

3パルシステムとの出会い 無農薬米の生産過剰や首都圏への販路拡大を希望していたJAたじまとコア・フード米が不足していたパルシステムとのニーズが一致し、産直提携産地となってから5年目を迎えました。 積極的に交流を行い、組合員の生の声が生産者のやりがいや楽しさとなり、さらにパルシステム米産地同士の情報交換も生産意欲を高めているそうです。このような生産者と組合員が理解し合う交流システムが「令和2年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール農林水産大臣賞」の受賞の一因にもなっています。コウノトリ育む農法の特徴・化学農薬や化学肥料不使用・冬水田んぼイトミミズ等の活動によりトロトロ層ができ、雑草が生えにくくなる。また渡り鳥の羽を休める湿地の役目にも。・種モミの熱湯消毒・深水管理抑草のため深水に。一般より苗を強く大きく育ててから田植えを行う工夫をしている。・中干し延期一般の田んぼでは6月に行うが、オタマジャクシはカエルに、ヤゴはトンボになるのを待つ事により害虫となるカメムシ等を食べてくれる。苗の本数が少なくなるけれど生きものを優先。・抑草・防草作業一番手間のかかる作業。米ぬかペレットの散布や除草機を使用する。・生きもの調査栽培履歴に生きもの調査を記入する欄が設けられている。1か所の調査で40~60種類の生きものが見つかる。公開確認会うけとめ 「生きものを第一に考えている農法は、労力がたくさん必要で、損を承知でやっている。だが、目先の営利より未来のための米作りをしている。」と生産に込めた思いを聞くことができました。 ここ但馬でも生産者の高齢化は課題となっていることから若い世代に技術を共有し、伝承していかなければならないと考えます。米はコア・フード米を増やすこと。また、米だけでなくピーマン、豆などの農作物もコウノトリと共生する農法を増やしていきたいというこれからの展望も述べられました。 コウノトリをもっと増やしていくためには、今の田んぼの面積では足りないそうです。ぜひ皆さんもお米を食べて生きものを増やす応援をしていきませんか。文責:理事 中西尚美今回の公開確認会に参加