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概要

パルレポート2022

6環境の取り組み3Rの推進日本では、2020年度のゴミ総排出量は年間4,167万tにものぼります。東京ドームに例えると約112杯分もの量を廃棄しています。あくまでもこの数字は一般廃棄物の量ですので、産業廃棄物も含めるともっと多くの量のゴミを廃棄していることになります。「限りある地球の資源を無駄にしたくない」という思いから、リデュース(Reduce:廃棄物がなるべく発生しないような商品の製造・販売をすること)、リユース(Reuse:一度使用したものを廃棄せずに再使用すること)、リサイクル(Recycle:一度使用したものを資源として再生利用すること)の3 R(スリーアール)活動に取り組んでいます。プラスチックごみ削減プラスチックごみの投棄による環境汚染や焼却によるCO2排出などが世界的な課題となっています。パルシステムでは2017年よりプラスチック排出総量削減を積極的に取り組み、2021年度末までに238品の商品で包材のプラスチック使用量を削減してきました。2021年度には、「地球の未来にまじめなボディソープ」を発売し、紙パック容器の採用や人と環境に配慮した原料調達が評価されサスティナブルコスメアワード2021にて「審査員賞」「企業部門SDGs賞」を受賞しました。プラスチック削減や地域の環境保全、不当労働の排除など、持続可能性をかぎりなく追求し、開発された商品となります。石けん生活公害が深刻化し、生活者の間で環境への危機感が高まった1970年代に、「川や海を洗剤の泡で汚さないよう、環境中で分解されやすい石けんを使いたい」という組合員の声から石けんを利用する取り組みが始まりました。天然由来の成分である石けんは、水に流すとサッと流れて分解されますが、合成界面活性剤は手肌に残りやすく、環境中でもなかなか分解されません。人にも環境にもやさしい石けん洗剤をと約40年、今でも昔ながらのシンプルな石けんにこだわり、環境に配慮した生活用品の普及に取り組みます。産直(産地直結)と食の安全パルシステムの産直「つくる人」と「食べる人」がともに健康で安心なくらしを実現するため、理解し合い、利益もリスクも分かち合える関係を築くこと。【産直四原則】1. 生産者、産地が明らかであること2. 生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること3. 環境保全型・資源循環型農業をめざしていること4. 生産者や組合員相互の交流ができることこの四原則に基づいて産地と産直協定を交わしています。これらの産地から出荷された商品を「産直品」と位置づけています。商品づくりの「7つの約束」商品開発の際、常に立ち返るべき原点として掲げるのが商品づくりの「7つの約束」。国産・産直原料を積極的に使用するなど、パルシステムが優先するのは、「いのちや環境への配慮」や「くらしに役立つ」という視点です。1. 作り手と「顔の見える関係」を築き、信頼から生み出された商品をお届けします。2. 食の基盤となる農を守るためにも国産を優先します。3. 環境に配慮し、持続できる食生産のあり方を追求します。4. 化学調味料不使用で豊かな味覚を育みます。5. 遺伝子組み換えに「No!」と言います。6. 厳選した素材を使い、添加物にはできるだけ頼りません。7. 組合員の声を反映させた商品づくりを大切にします。地産地消の取り組み私たちの住んでいる地域で作った農畜産物や伝統食を食べる。私たちの健康とその土地に伝わる食文化を守る。そんな地元生産者の商品を中心に取り扱う独自チラシ「エシカル市場」を毎週発行しています。顔が見える農家から購入することで生まれる安心感。旬なものを旬の時期に食べること。生育に最も適した季節にじっくり育つのが美味しさの理由だからこそ私たちは地産地消にこだわります。また生産者も顔が見える関係により消費者の声を聴くことができ、生産のモチベーションへつながります。