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概要

あーしあん322

2マイクロプラスチック問題とは マイクロプラスチックとは、5ミリ以下の大きさになったプラスチックのことで造語。洗顔料や研磨剤に使われていたもともと小さい一次的マイクロプラスチックと、ゴミとして環境中にでたプラスチックが紫外線などの影響で劣化し小さく砕けた二次的マイクロプラスチックの2種類があります。 海ゴミの多くは、石油から作られるプラスチック製品で、中でも破片が圧倒的に多いです。小さな破片になると、口から餌を摂るカニや魚が誤飲するだけではなくて、クラゲなど海水を摂りこんでプランクトンをエサにする生物も、プラスチックの微細破片を海水毎取り込んでしまいます。私たちが魚介類を食べる時には、一部の魚種を除いて内臓を取って調理するので、もしプラスチック片が魚の消化器官に入っていてもおそらく調理の段階で除去されます。もし、人間がプラスチック片を食べてしまっても排せつされます。 しかし、プラスチックは石油から作られているので、海水中のごく微量の有害化学物質(PCB類など)と親和性があり、漂流中に吸着する可能性が指摘されています。そして何より、もう回収できないものをこれからも出し続けていけば、未来の人類への影響は計り知れません。私たちのこれからのアクションは? 現在、世界各国で、いろいろな対応策が講じられるようになりましたが、それは裏を返せば、いろいろな人が気付くくらいにゴミ問題が悪化したということです。もう一つの理由は、国内で処理しきれないプラスチックゴミを中国をはじめとする新興国に資源として輸出してきましたが、それらの国で環境への被害が懸念されることから禁輸措置がとられ、プラスチックゴミが行き場を失っていることです。 しかし、私たちの日常生活をプラスチックなしに送ることはできません。そこで、私たちにできることは、使い海にゴミは行かせない!~海なし県の山梨ができること~プラスチックの漁具に絡まり身動きできなくなって死んでしまった海洋生物。死んだクジラの胃から大量に発見されたレジ袋やカップ等のプラスチックゴミ…の映像を見て、ショックを受けた方は多いのではないでしょうか。環境問題としての海ゴミとマイクロプラスチックについて、(一社)JEANの小島あずささんにお話を聞きました。写真提供:一般社団法人JEAN写真提供:一般社団法人JEAN