フェアトレードと国際産直

フェアトレードとは、「公平貿易」「公正貿易」と訳されているこの言葉、発展途上国で作られた商品を適正な価格で取引することで、貧しい人々の自立につなげる貿易の仕組みです。

 

食のグローバル化が進むなか、世界各地で効率を優先する食料生産が行われ、生産地では環境破壊や貧困といった問題が発生しています。そうしたなかパルシステムでは、国内の産直産地と同様に海外の産地とも「産直協定」を締約。約30年にわたって、地域の環境や人びとのくらしに配慮した食料生産を広げてきました。

 

たとえば『エコシュリンプ』は、東南アジアでマングローブ伐採や水質汚染などの問題を起こしていた集約型養殖えびの消費に対し、環境に負荷を与えない持続的な消費のあり方をめざして始まりました。インドネシアのジャワ島東部・スラウェシ島南部で、自然環境と調和したえびの粗放養殖を営む生産者とのつながりを通じ、養殖環境の保全運動を進めています。

 

また、『エコ・バナナ(バランゴン)』は、貧困状態となっていたフィリピン・ネグロス島住民のくらしの支援・自立に貢献。化学合成農薬を使用しないバナナ作りの普及は、環境を守り、生産者や消費者の健康を守ることにつながっています。

 

 

 

 

 

フェアトレードへの想い

今、地球には、多くの貧しい国があり、そこでは一部の富める国より、幼少から働かせられ、勉強もできず、低賃金で過酷な扱いを受けている人たちがたくさんいます。私たちは、生産地の豊富な原料や伝統的な技術を活かしながら、地球環境に負荷をかけない、消費者に受け入れられる商品を開発できるようにしていきたい!そんな思いを広げ、つなげていきたいと考えています。

 

パルシステム山梨 長野では、立場の弱き人々が正当な報酬を受け、自立することを目指すフェアトレードを積極的に推進し、またこの活動をより身近に知っていただきたいという思いから、中央市に「フェアトレードショップぱるはぴ」を設け、より身近にフェアトレードを感じていただけます。

 

 

フェアトレードショップぱるはぴは、「フェアトレード」「環境」「地域」へのおもいが詰まった、山梨県中央市にあるお店です。

 

 

 

ターゲット

10.1

2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。

10.2

2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。

10.3

差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。

10.4

税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。

10.5

世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。

10.6

地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。

10.7

計画に基づき良く管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。

10.a

世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。

10.b

各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接投資を含む資金の流入を促進する。

10.c

2030年までに、移住労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を越える送金経路を撤廃する。