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今週のうまい甲斐

今週のうまい甲斐

女性活躍
 

平成28年4月に「女性活躍推進法」が施行され、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律が正式に制定されました。

理想論で言うならば、男女の性差なく、「ヒト」として、生き生きとその能力を発揮し、社会が発展するのを貢献できて、家庭も健やかに維持できることが一番いいと思いますが、あえて「女性活躍」を推進する背景には、「活躍しにくい環境」があるということも課題に挙げられています。
 昭和60年5月に男女雇用機会均等法が成立してから、35年が過ぎようとしていますが、それでもなお、「女性活躍」ができていないという実態があります。

法律ができてもいろんな弊害があり、「活躍したくてもできない」といった声が聞こえてきそうですが、それでもわずかな可能性を探って一歩を踏み出さなくては、そういった道筋は通らないとして、チャレンジしている女性も多くなってきました。

 

 

この誌面で何度かご紹介しましたが、このいっぷく堂の6次産業化も身近な代表例かもしれません。

起業で一番難しかったことは、借入だといいます。「家事労働の対価」も話題にはなっていますが、それでも農家の主婦が、大金を借入する仕組みはなかったので、資本金はへそくりを使い、その他の運営資金を東奔西走の末、たまたま、その年の4月に販売になったという「日本政策公庫のスーパーW資金」(女性が会社の代表取締役になっているか、女性が、役員の過半数になっている法人を対象としたもの)の第1号として融資を受けることができたことが大きな一歩だったといいます。

もう一つの難しいことは、家業の農業との両立。どちらも手を抜くわけにはいきませんし、農家にとってそれは永遠のテーマだとも言います。

家庭内における家事への協働は、地域や職業、世代などで様々ですが、いっぷく堂の彼女たちにしてみれば、料理をしたことない男性陣が、繁忙期に昼食の準備できないなら買ってくるよと言ってくれたり、黙っておかずを温めて食べていてくれたりするようになっただけでも、とても進歩だとうれしそうに話してくれました。

 

 

 

商品開発については、内部のパートさんたちとの雑談からヒントになることも多いと言います。

誰かが躍起になって考えなくちゃというより、生活の大半を担っている女性たちが、「こんなのがあったらいいね」や「食べやすさ」「持ち歩きやすさ」など生活シーンを考えて改善提案を言ってくれたりするので、パートさんの意見はとても参考になると言います。

またそういった意見交換をしやすい環境が、ひとりひとり役にたっているという実感を生み出し、「家庭の母ちゃん」から「社会とつながっている」楽しさにつながっているのかもしれません。

そして、同時に消費側の立場から作る側としての価格相違を知ることにもつながります。「食べ物は余計なものを入れずに正直に作りたいという母としての想いはあるものの1商品を衛生的にも責任もって完成させるためには最低の必要経費はかかってしまい、営業にいって『高いですね』なんて言われたらなんだか申し訳なくなっちゃう」といいます。

取引先からの「ダメだし」と「落ち込み」を繰り返し、それでも成長できている実感を感じる喜び、仲間の大切さ、黙って見守ってくれている家族への感謝は、仕事を持たなかったら感じることのなかった世界でしょう。
それぞれの多様化の中で、男性も女性も今の在り方から一歩前に踏み出し、歩みよるところから始まるのではないでしょうか。

あるべき姿を追求するよりも、それ相応の価値観を柔軟に創造できる位置関係がやさしい社会になると思います。

 

 

 

 

 

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