9月4日(金)にパルシステム山梨の産直産地「御坂うまいもの会」で葡萄を監査対象品目とした公開確認会を開催しました。
公開確認会は組合員さんがふだんカタログで注文している農産物の産地を訪ね、生産工程や栽培方法を確認するパルシステムならではの取組みです。今回は組合員さん、行政、パルシステムの生産者、役職員など総勢66名が参加して公開確認会を行いました。
内容
- 産地の取組み紹介
- 栽培記録、帳票類の確認
- 葡萄畑の視察、出荷作業所、資材保管庫視察
- 質疑応答など
- 監査人の所見報告
- 公開確認会を受けて産地からの話
「御坂うまいもの会」では桃、葡萄などの果樹を栽培していますが、パルシステムの産地の中でも率先して農薬削減(新エコチャレンジ)や品質向上に向けて取り組みを行っています。
午前中は農村環境改善センター会場で生産者から産地の紹介と取組みを報告していただき、そのあとに栽培記録や栽培基準、出荷記録など帳票類の確認を行いました。準備していただいた帳票類は膨大なもので、作付け計画から栽培実績、出荷からクレーム率に至るまですべての記録を閲覧することができます。一見すると難しいものと感じますが、帳票類の閲覧こそが公開確認会のポイントのひとつです。できるだけ安心で美味しい果物を作るために行ってきた苦労の記録を組合員さんが実 際に手に取って確認することができる仕組みとなっています。
午後からは実際に栽培している現場視察(巨峰の畑、桃の畑、保管庫、作業場、出荷場)を行いました。今年は日照不足や長雨によって例年以上の苦労があり、果樹栽培の難しさをあらためて実感する年になったというお話でした。
御坂うまいもの会では14年前に一度、公開確認会を開催しています。その時のテーマは栽培管理とトレーサビリティーでしたが、今回は農薬削減と品質向上の取組みを紹介させていただきました。産地では時代の流れや組合員さんのニーズに合わせて安心・安全、且つ鮮度の良い果物をお届けする方法を模索していますが、今回の公開確認会では5年、10年後の産地ビジョンについても語られています。代表の雨宮さんは産地受けとめとして、「産地の取組みはいつでも公開したいと思っています。私たちの取組みを多くの方に知っていただける機会をこれからも作っていきます。」というお話をいただきました。
山梨が誇る果物産地である御坂うまいもの会をこれからも応援していきたいと思います。