パルシステムでは、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故で被害にあった地域を支援する活動を続けています。
パルシステムグループの組合員に呼び掛けた2019年度「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」は2,042万4,129円(パルシステム共済連カンパ130万5,750円を含む)となりました。
ご協力ありがとうございました。
パルシステム山梨では組合員の皆様からいただいた募金を活用し、2013年度~2018年度まで「福島保養プログラム」を企画し取り組んできましたが、2019年度は「被災者を支援する市民団体」をサポートする取組みへと切り替えました。
2019年度は「みんなのおうち公園 保養の家」「よっちゃばれキャンプin山梨実行委員会」の2団体に各20万円の応援金をお送りすることを決定いたしました。
被災者への支援が減っていく中で、山梨県内において活動されている団体を、パルシステム山梨は引き続き応援していきます。
<決定団体からのコメント>
■みんなのおうち公園 保養の家
https://www.facebook.com/minnano.ouchi.koen/
震災における原発事故の放射能の影響により保養を必要としている子ども達や“居場所”を必要としている人が、それぞれの日程・スタイルで過ごせる「通年保養・長期滞在型」の保養施設です。
自然豊かなこの場所でお米や野菜や味噌を作り、四季を感じながら山に登り川で遊び、古い建物を改修しながらヤギや鶏や犬と過ごす。
そんな暮らしの中での体験を通して心身共にリフレッシュしてもらう場所です。
2019年度、おうちキャンプは夏(8月)・秋(10月)・冬(12月)、春(3月)と計4回開催しました。参加者との会話で、8年経過して事故直後とはまた違う苦悩が生まれていることなどを聞き、保養継続の必要性を改めて感じています。
貴団体からの応援金を参加者の交通費補助や食費などに充てる事で、より充実した参加者支援を行うことが出来ました。原発事故により必要となってしまった保養、本来ならばかけなくてもよい保養参加の為の交通費。定期的な保養参加に繋げる為にも今後も交通費補助を継続していきたいと考えています。
保養を重ねることでその効果は大きくなると認識していますが、その中でおうちキャンプにまた行きたいと自主的に連絡をくれる参加者がいることがスタッフのモチベーションに繋がり、また放射能汚染の少ない豊かな自然環境の中、参加者の身体面・精神面にも良い影響をもたらしていると参加者からの感想などで感じています。
原発事故から年月が経ち国からの補助や支援がない中で、支援団体の活動の継続が難しくなっています。同様に助成を行う企業や団体等も減っているのが現状です。そんな中での被災者応援金の取り組みは活動の継続・支援の充実に直接繋がっていて大変ありがたいです。
■よっちゃばれキャンプin山梨
https://ja-jp.facebook.com/yocchabarekyanp/
よっちゃばれキャンプin山梨は2019年夏で5回目の開催となりました。
毎年参加してくださっている皆さんのほか、今回は参加者を増やすことができました。以下の二つの理由です。
- 初めて貸切マイクロバスを使用したこと
- 北杜市・清里のキープ協会に拠点を変更し、広い場所になったこと(キャビン+テント)、食事付となりスタッフの負担が減ったこと。
貸切バスは大きな金額で私たちには思い切った選択でしたので、そこに補助をいただけてホッとしました。安心して運営していけます。
参加者の皆さんもバスになって「乗り換えがいらないし、荷物の持ち運びがなくてラク」と話していました。
全体的には、子どもたちからは…
・川遊びが楽しかった
・テントに泊まれたことと、クワガタを捕まえることなど、キャンプでしたいことが全部達成できたので良かったです
という感想などを、また親御さんからは…
・初めての外のヨガでまったりゆったりできて良かったです
・子どもたちの面倒をみてもらえて、楽しそうな姿を見られて癒されました
・ここでしか話せないこと、情報交換ができないことも多く、貴重な時間をいただきました
などの感想をもらいました。