パルシステム山梨 長野

国産・産直・環境にこだわり、安心・安全の食材をお届けします。

大潟村交流会・塩糀料理教室を開催しました

大潟村交流会・塩糀料理教室を開催しました

2012.9.03パルシステム山梨 長野

秋田県大潟村から生産者が3名、山梨の組合員と交流を図るためにパルシステム山梨富士五湖センターに来ていただきました。大潟村は平成5年の大凶作の反省を受け、独自に予約米制度として取引を始めた産地で、その時より米のやり取りだけではなく、子どもたちのファームスティ、収穫祭などの産地の受け入れや年に1回は山梨に来ていただき、交流を続けている特別な産地でもあります。

 

2日目の8月29日は、大人たち向けの交流企画として「塩糀料理教室」を企画。今回特別に「やまごみそ」でお馴染みの五味醤油さんに大潟村の米で「糀」を作っていただき、パルシステムですすめている自給率向上を目的とした「100万人の食づくり運動」の一環として「ごはんでしあわせ!」という“ごはん”が中心である日本型食生活のススメ、発酵食のススメを兼ねて、その糀を使った料理教室を開催しました。この大潟村のこだわりの米を使った糀と地元の老舗、五味醤油さんの夢のコラボということもあり、その応募は63名にもおよび、調理室の関係から、泣く泣く抽選に…。

 

料理教室の前にまずは、座学です。アイスブレイクも兼ねて「お米クイズ」。お米はどんな栄養素があるの?お米はパスタや麺類に比べて歯に残りにくい?…などお米が私たちの健康面からも優れた主食であることに気付かされます。また、なぜ食糧自給率40%の中、米はなぜ自給率100%なの?水田の持つ役割は?そして国産米がなくなったらどうなるの?までちょっと考えてもらえるクイズ形式に。みなさん、さすがによくご存じです。

 

そのあと、大潟村の生産者、オーリア21の土屋さんから、大潟村の生い立ち、米の生産過程の話や現場の苦労話など内容の詰まったプレゼンがあり、次に五味醤油6代目 五味仁さんによる糀のお話を多岐にわたってわかりやすく、また落語を聞いてるかのようなユーモアたっぷりにお話をしていただきました。座学も時間を延長し、1時間半に及びましたが、オーリアも五味さんも本職は?と思えるほどお話が上手で、参加者も飽きることなく聞き入っていただきました。

 

次は調理室で、「塩糀料理教室」の実践です。オーリアのメンバーもグループに入っていただき、参加者と一緒に調理をしながら交流を深めていただきましたが、あっという間に仲良くなってどのテーブルも笑いがあふれていました。みなさん、一人ひとり塩糀を作ってお持ち帰りもでき、出来上がった料理も簡単でおいしいものばかり。塩糀ドレッシングやトマトソースなど、いろんなお料理に使えそうなソースレシピにも満足していただけました。また、五味醤油さんが調理メニューにはなかった、糀を使って、甘酒と甘酒の杏仁豆腐、醤油糀などを作ってきていただき、参加者で試食。改めて「糀」のレパートリーの多さと活用方法、そして糀本来の美味しさを味わえました。五味さんもおっしゃっていましたが、当然、糀の品質は米の品質に左右されるので、大潟村のお米がとても品質がいいので、糀もとてもおいしい糀ができたそうです。

 

そして、さらに本日は特別メニューが多く、秋田の郷土料理「だまこ汁」やパルシステムのカタログに新登場する大潟村の米粉を使った餃子の試食も。丁度手元にあるカタログの9月2回から登場です。お腹もいっぱいになり、あっという間の楽しいひと時も終わるころ…なまはげが調理室に乱入。みなさん、初めは驚いた様子でしたが、アンケートにも「生なまはげ」を見られて感激ーと書かれるほど、喜んでいただけました。

 

参加者の感想やアンケートからも一日とても楽しんでいただけた様子がうかがえ、またオーリア、五味醤油さん、どちらも次世代を担う若手ながらも、日本の食を守ろうとする想いや、作っているものにかける熱い想いがあり、その魅力にすっかり虜になってしまった方が続出です。

 

最近は「顔の見える関係」とスーパーでも売り場に生産者の顔写真が掲載されているところも増えてきましたが、やはりこういった交流を通してお互いの想いや情熱を知り、時間を共有することで、はじめて本来の「顔の見える関係」が作れるのだと毎回、生産者・参加者から学びます。生協=産直とイメージが強い中、こういった産直形態をしているところはもはやほとんどなく、生産者・メーカーの協力あって実現できるパルシステムならではの交流が持てることは本当に素晴らしいなと思っております。オーリアも五味醤油さんも情熱があるからこそ、ご苦労を乗り越えているからこそ出る人柄のよさに会場も笑いがあふれ、温かい雰囲気に包まれました。

 

今回、参加できなかった方には、本当に申し訳なく思っておりますが、また皆さんに楽しんでいただける企画を考えておりますので、ぜひ楽しみにご応募くださいね。また、本日の資料・レシピが欲しい方は配送便でお届けしますので富士五湖センターまでお問い合わせください。