2003年5月から事業展開しました「バイオディーゼル燃料事業」ですが、2012年3月29日を持って事業を終了いたしました。地域の皆様から多大なるご協力や支援をいただき、10年間という長期に渡り事業を展開できましたことに対し、感謝申し上げます。
事業終了にあたり、3月28日に株式会社トーレイにて「バイオディーゼル燃料事業終了式」を執り行いました。パルシステム山梨白川理事長の挨拶に始まり、矢崎社長のあいさつ、事務局より10年間の経過、電源OFF(製造プラントの電源を落としました)、志村専務の挨拶で終了しましたが、廃食油の資源循環を進めてきました取り組みが終了してしまうのは、とても感慨深いものを感じました。
パルシステム山梨がバイオディーゼル燃料事業を山梨で展開してから、廃食油もリサイクルという意識が生まれ、さらに地域で菜の花プロジェクトとして菜の花栽培が広まってきています。こうした地域での資源循環の仕組みの足がかりとなり、廃食油を通して山梨県内で再生可能なエネルギー活用への意識改革につながったのではないかと思います。
またバイオディーゼル燃料の環境配慮型の燃料であり、カーボンニュートラルの性質を持つことから、二酸化炭素を抑制できるメリットがあります。10年間の供給実績から換算すると1,659t-CO2の二酸化炭素を抑制することができました。(軽油1リットル当たりの二酸化炭素係数を2.624kg-CO2としています。)
パルシステム山梨は、引き続き組合員さんからの廃食油の回収は展開し、資源循環の運動を継続するとともに、地域で活動する諸団体との連携や支援を進めていきます。また廃食油の有効利用については今後も調査・研究を行っていきます。
最後になりますが、この事業を支えていただきました皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
なお、バイオディーゼル燃料終了に関する経過はこちらをご覧ください。