パルシステム山梨では、食育ひろめ隊を中心に3年前、県下初、竹下先生をお呼びし、「弁当の日」の講演会を開催し、翌年、比良松先生による「弁当の日」の講演会、子どもチャレンジ弁当や各小学校と協働して「弁当の日」を進めてきました。
この富士吉田でも「弁当の日」の取り組みが始まろうとしている小学校もあり、食育を推進しているパルシステムで働く職員側も実体験をして、配送現場で組合員とのコミュニケーションツールにしていただきたいと思い、実施に踏み切りました。
配達の関係上、おにぎり…という担当が多かったですが、普段から毎日弁当作っていますよ…という男性職員もいて、その日一日お弁当の話で職場の中はもちきりでした。中には、嫁の手ほどきを受けた人もおり、忙しい日常の中で、ましてや弁当の作り方を聞く…。なんてことはないところで、仲むつまじいエピソードがほほえましくもありました。
担当の感想を一部紹介
- おにぎりだけだったけど、朝早く起きるのが大変…。でも食べながら、ははおやのぬくもりを思い出した。
- 台所の片付けをする余裕がなかった。片付けてこその弁当ですね。次は親の分も作ってこようかなと…。
- 冷凍のかぼちゃをレンジでチンしただけで弁当に入れたので、かぼちゃの味しかしなかった…。お弁当にはちょっと濃い目の味付けも必要ですね。
- 電子レンジはサイコーの発明だ!!
- 昨日の晩御飯のあまりで、嫁さんに聞きながら一生懸命つくりました。改めて嫁さんに感謝です…
竹下先生の提唱する「弁当の日」は弁当だけではなく、仕事にも通じるものがたくさんあります。
(以下一部抜粋)
食事を作ることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人はやさしい人です。
手順よく出来た人は給料をもらえる仕事に就いたときも仕事の段取りがいい人です。
食材が揃わなかったり、調理を失敗した時に献立の変更が出来た人は工夫できる人です。
友だちや家族の調理の様子を見て、技をひとつでも盗めた人は自ら学ぶ人です。
「弁当の日」で、仲間が増えた人、友だちを見直した人は、人と共に生きていける人です。などなど…。
パルシステムの職員として、心優しく、感謝の気持ちを持ちながら人や地域と関わっていけるためにも引き続き「弁当の日」に取り組み、成長していこうと思います。