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「とこ豚(とん)知ろう!本物の豚」を玉穂総合会館(中央市)で開催

「とこ豚(とん)知ろう!本物の豚」を玉穂総合会館(中央市)で開催

2017.9.18お知らせ

9月5日(火)玉穂総合会館にて、甲府センターサポーター企画 産直連続講座「とこ豚(とん)知ろう!本物の豚」~豚(とん)でもない美味しい豚で、夏バテこれでふっ豚(とん)だ~ を開催しました。秋田県のポークランドグループ代表の豊下勝彦氏をお招きして、お話をうかがいました。

 

 

秋田県は雇用情勢が厳しい土地柄のようです。豊下氏は、地元を活気づけるために「農業で幸せになろう!」というビジョンでポークランドグループを設立されました。

畜産業といえば、「休みが取れない」「臭いがきつい」などのイメージがありますが、豊下氏はそんなイメージを払拭した畜産のあり方を模索して実践しています。分業スタイルで週休2日を確立、異臭のしない豚舎を実現しています。

また、ポークランドグループは薬剤によって、病原菌から家畜を守るのではなく、病原菌を侵入させないシステムを追及しています。子豚の段階から病原菌の無い豚を買い取り、従業員にも菌が付着しない体制(豚舎の従業員は一日三回のシャワーと着替え)を徹底しているそうです。(SPF豚)

さて、豚を檻の中で一生を終わらせるような飼育方法が日本では定着していますが、本来豚は動き回って土を掘ったりする本能があります、ポークランドグループではバイオベッド(発酵床)を利用した豚舎での健康な豚の育成もしています。

さらに、豚の飼料の自給率をあげるため、飼料米の取り組みを震災前から始めました。未来を目指した取り組みでしたが、東日本大震災のときには、この取り組みのおかげで豚を餓死させなくて済みました。震災の打撃で港が使えなくなり、外国の飼料が輸入ができずに各地では豚を餓死させる豚舎が続出しましたが、ポークランドグループでは飼料米で飢えをしのいで、多くの豚が命をつなぐことができました。また、電気がストップして暖房も使えない状況でしたが、バイオベッドを敷いていたためにバイオベッドの発酵熱のため豚を寒さから守ることもできました。

 

 

 

講演のあとは、「日本のこめ豚」の試食会をし、多くの方からおいしいという声があがりました。

その後は、質問コーナー、各テーブルからの感想発表と続き、今日の講義の内容について衝撃を受けた、こめ豚の美味しさについて感動した等の感想が出されました。

日本の消費者が、飼料や飼育方法など家畜の健康に配慮されたものなのか選択できるよう、パルシステムから発信していければと思います。