9月29日(金)~10月1日(日)秋田県大潟村でパルシステム山梨の生産者オーリア21を訪問し、秋の収穫祭をおこないました。
この「秋の収穫祭」企画は、パルシステム山梨のもっとも自慢とする『産直=顔の見える関係』の一貫として、作られている作物の畑を実際に訪問し、こだわりや産地の思いを知っていただくこと、また生産者と交流する中でお互いの“食”を身近なものにするといった目的で企画しています。今年は7名(組合員3名・役職員4名)で訪問しました。
【1日目】
パルシステムでんきの発電産地の(株)大潟共生自然エネルギーを訪問し、ソーラーパネルの見学をおこないました。
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その後、大潟村干拓博物館にて、大潟村の歴史を学びました。
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【2日目】
本日は、収穫の予定でしたが、朝から雨が降り続け、収穫ができず行程を変更しました。まず大潟村カントリーエレベーター公社を見学。大潟村のお米が全てこの施設に届き、乾燥、保存されます。
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その後、秋田を代表する「なまはげ」文化を学ぶために、隣の男鹿市にある「なまはげ館」「男鹿真山伝承館」を訪問し、なまはげの由来や歴史、実演を体験しました。
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大潟村に戻り、オーリア21生産者 小熊さんの作業場へ移動し、にんにくをばらす作業のお手伝いをおこないました。
今回は7名で約1時間半程度の作業でしたが、普段は小熊さんの奥さん1人でおこなっているとのことで頭が下がります。
交流会では、秋田名物「だまこ鍋」作りを体験しました。
パルシステム山梨はオーリア21との交流をはじめて20年以上となります。今回参加したパルシステム群馬は10周年ということで、記念セレモニーも開催し、10年の軌道を動画などで披露されました。
【3日目】
雨も上がり、いよいよ収穫!
大潟村全土は、山手線が一周入るほどの広大な土地となり、一つひとつの田んぼが広いため、大型コンバインを使っての刈り取り作業です。
最後にオーリア21と大潟村についてご紹介します。
オーリア21とは
『オーリア21』は、大潟村の生産者10人の元気あふれるグループで、大潟村を築き上げてきたパイオニアたちの二世で組織されています。平成5年の大凶作において組合員さんに安全な国産米を届けられなかった反省から、「オーリア21」の前身「21世紀の農業を考える会」と契約米制度を通して“産直(顔の見える)”関係をむすびました。
大潟村とは
大潟村は、かつて日本で2番目に大きかった湖「八郎潟」を干拓してできた、山梨では想像もできないくらいの広いひろい新世の大地です(田んぼ面積は日本一)。
大潟村は、国の政策により“大規模稲作モデル農村”として誕生したにも関わらず、次々と打ち出される減反政策との戦いの歴史でもありました。昭和43年に営農を開始したものの、その2年後には新規開田抑制政策、米の生産調整が始まり、水田を縮小し畑作を導入することを余儀なくされました。全国から農業のパイオニアが選抜されて入植しましたが、もともと湖の底だった土地はヘドロというたいへんやわらかい粘度でできた土で、農業を今の形に起動させるまでは大変な労力だったことでしょう。
しかし湖底から誕生した新生の大地には、太古から堆積した魚介類や海藻類が生んだアミノ酸やミネラル類が豊富に含まれ、有機質がたっぷりの自然な肥沃土壌のため農畜産物には最適の土壌です。また土作りのため、田畑輪換【でんぱたりんかん】、暗きょ排水で土を乾燥させるなどの工夫がされています。
パルシステム山梨契約米 あきたこまち「元気な稲穂あっこちゃん」は、その肥沃な大地の恵みをうけて健康で丈夫なお米に育てあげられます。また、収穫された「あっこちゃん」は、穫りたてそのままの新鮮さを消費者に届けたい…。という生産者の熱い思いがいっぱいつまった “カントリーエレベーター”の貯蔵・出荷システムによって、新米の風味をそのまま組合員さんの食卓に提供できるようになっています。