2011.3.12東京電力福島第一原発で爆発が起こった。
その爆発音は宇宙誕生のビックバンとは正反対の絶望的な響きであることを誰もが理解したと思う。
テレビが映し出す姿は、どこかの国で起こっているような感覚でスローモーションのように感じた。
そのあとのことについて… 何が真実であるのかよくわからない。
東京電力福島第一原発の現状と今後の日本について- という話を聞くと、胸中穏やかでなくなる人もいるだろう。過去の遠い痛みとして記憶の奥に静めておきたいと思うかもしれない。しかし、頭の一部では事実を知りたがっているはずだ。今後のことも 人まかせにしておいていいのだろうか。
子どもたちの未来のために 今度は“強い意志”を持って選択しようと思う。
組合員さんへの配布チラシにこんな投げかけを掲載させていただき、11月20日(火)一宮センター主催として映画「日本と再生 光と風のギガワット作戦」の上映会を佛念寺(春日居町桑戸)で開催しました。今回は17名の組合員さんにご参加いただきました。
参加した感想をいくつかご紹介させていただきます。
- 自然エネルギーがこれから重要になることが理解できた。変えていくのは自分なのだと思いました。
- 再生可能なエネルギーは素晴らしい。多くの人がいろいろな努力をしていることが分かりました。
- 分散型電力は自然に恵まれた日本にはとても有効であり、各地で実践されつつあることを知りました。それを阻む壁があることは残念です。この映画を見ると原発には何一つ良いことは無いことが分かります。
- パルシステムで再生エネルギーに関与していたことを初めて知りました。
- なかなか入り難い情報が多く、とてもよかったです。
- 自然エネルギーがいかに可能性を含んでいるか、行き詰っている日本の産業界にとってもいかに魅力的であるか分かりました。
- 自然エネルギーのメリットは分かりましたが、デメリットも知りたいと思いました。
- とてもわかりやすくめとめられた映画でした。日本はなんて遅れているのだろうと思いました。
- 再生エネルギーに力を注いでいく運動にパルシステム山梨が行動を起こしていることに誇りを感じました。
- 国や大企業の動きも絡んでいるため難しい問題ではありますが、小さな動きから私たちが進めていきたいと思います。今からでも間に合うと思います。
ランチには県内食材を中心としたパルシステム山梨オリジナル弁当をいただきました。
~内容~
- 産直米と武川米のブレンドご飯
- 山梨県産の鶏肉と北杜市産カボチャの煮つけ
- 北杜市産の大豆とひじきの煮物
- 厚揚げと山梨県産ブロッコリーなど
~お弁当提供~
春日居町の「オーガニックガーデン*ジャムズ」
この映画は2017年の3月に「パルシステム山梨オープンカレッジ 映画上映会」として上映し、一般、組合員さん含め多くの方に来場いただいています。その際、映画監督の河合弘之氏を招き、クリーンエネルギーに対する正しい知識と世界の動きなどわかりやすく説明いただきました。
世界的には脱原発から再生可能エネルギーに移行する動きが進んでいることや、再生可能エネルギーは新しい産業を生み出す大きなチャンスを秘めていることを学びました。また、日本はいろいろな再生可能エネルギーを有効に活用することができる起伏に富んだ地形であり、実際に地域で自然由来のエネルギーを生み出し運用している事例の紹介もありました。
2017年11月現在、私たちは“選択することができる”時代を手に入れることが出来ました。勇気を持って自らの意思を声に出して行動に移すことが出来たなら、独占されている電気の配線網からだけでなく、あらゆる中央集権的経済の網からも逃れることができるかもしれません。いつか… ではなく、“今がそのとき”であることを強く感じさせてくれる映画でした。そして再生可能エネルギーを知り、実際に利用いただく入口がパルシステムであるならば、とても嬉しく思います。 最後に、素晴らしい会場をご提供いただきました佛念寺様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。