パルシステム山梨はこのたび、政府の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会がまとめた「原子力政策の基本原則と政策の方向性・アクションプラン」(案)に対し、パブリックコメント4件を提出しました。すでに破綻している核燃料サイクルを前提とした原子力から、持続可能性の高い再生可能エネルギーを中心とする政策の転換を求めます。
提出した意見と概要は次の通りです。(意見全文はタイトルから参照できます〈PDF〉)
「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要(案)に対する意見」
- 国民的論議もなく、科学的・技術的な担保がない安全規制は受け入れられません。
- 運転期間を原則40年とする現行規定を堅持すべきです。
- 再生可能エネルギーの拡大を図る「エネルギー基本計画」との方向性に矛盾が生じます。
- 経済産業省が運転期間延長に関する認可を行うことは「利用と規制の分離」を蔑ろにしています。
- 「次世代革新炉」の研究開発に対する公的資金を投じるべきではありません。
- 「核燃料サイクル」は破綻しています。
- 原子力発電は、安定的で安価なエネルギーとはいえません。
- 水素・アンモニアの導入促進は気候危機への対応ではありません。
- カーボンリサイクル/CCSは、脱炭素課題への根本的解決になりません。
- 原子力発電は安全保障上の解決になりません。
- ALPS処理水海洋放出について、国民的合意ができていません。